題名「初志貫徹」
自治医大さいたま医療センターの綾部佑介さんからバトンを受けとりました。綾部さんとは埼玉のMRIユーザー会で知り合いました。気さくで、律儀で、勉強熱心でMRIに大変精通しています。同じキヤノンユーザーということでこれからも宜しくお願いします。
「自己紹介」
1980年(昭和55年)生まれ。東京都出身。技師歴14年目の佐藤広崇(さとうひろたか)と申します。出身大学は都立保健科学大学(現 首都大学東京)の3期生です。卒業後、千葉大学医学部附属病院に入職し、2014年より草加市立病院に勤務しています。最近はもっぱらMRI勤務なので、当直以外で一般撮影、CT検査をすることがほとんどなくなってしまいました。当院はキヤノン社製のVantage Titan 1.5T装置1台で20件/日のルーチン業務を行っています。
趣味はサッカー、フットサル、マラソン。 最近はサッカーはあまりやれず、毎週フットサルと時々マラソンしています。 昨年、今年と肉離れ3回、靭帯部分断裂1回といつも怪我ばかりです(歳ですね)。 怪我するたびに実験台としてMRIに入って色々なシーケンスを撮っています(笑)。 最近はMRIで肉離れを事前に予測できないかと考えています(自分のためにも是非やりたい)。
「出会いのかけら」
MRIとの出会いは学生時代です。卒研で八木研究室に入ったのがきっかけです。 卒研締め切り間近には、毎日都立駒込病院に行って八木先生と実験をしていたのはとても良い思い出です。そこがMRIの原点だと思います。(ただし、不真面目だったのでMRIのことは全然わかっていませんでした。先生の機嫌をとり、なんとか卒業できた感じです。。。)
その後、千葉大に入ってからはしばらくMRIからは遠ざかり、CTの大将(梁川さん)に厳しい指導を受けながらCTを学びました。毎日のように実験で日をまたいで帰る日もたくさんありました。この時の梁川さんとの出会いのおかげで、今の自分があると思っています。今では何から何まで梁川さんに似ていると後輩たちが言っています(笑)。
入職5年くらいして、MRIに配属となりそこからMRIにはまっていきました。 ちょうど装置の更新があり、GE(3T,1.5T)、フィリップス(1.5T)と当時の最新装置が揃っているとても恵まれた環境でした。その後、梁川さんの推薦により、関東MR研究会の幹事に入れていただき、関東の名だたるMRI技師の方々と仕事ができたことはとても大きな経験です。 慈恵医大の北川さんにも可愛がっていただき、わからないことがあるといつもメールして教えていただいています。 ここでは挙げられなかったたくさんの先輩、後輩との出会いのおかげで、今の自分は成長できています。
「MRIで一番楽しいのは」
基礎原理を考えるのが一番MRIで楽しいです。 持論は「基礎もわかってないのに、最新技術が理解できる訳がない」です。 基礎原理について、なんとなくはわかっていても、いざ説明をしようとするとうまく伝えられない。私の教え方も問題だと思いますが、そもそも深く理解できていないからだと思います。 誰にでもわかるように基礎原理を説明できることが目標です。
そこで、今回紹介したいのが、SpinBenchというMAC版のフリーソフトです。 これは実際のスピンの挙動をかなり細かいところまで設定して再現できます。 教科書では動きがないので、実際に動かしてみると理解が深まります。 ページ数の制限で多くは書けませんが、一例です。
下図の上段は一般的に教科書に書いてありそうな90度パルス後のスピンの振る舞いです。 学生時代はこれが正しいと思っていました。しかし、これは当然間違いです。 下段がSpinBenchで作成したスピンの振る舞いです。一目瞭然だと思いますが、これを書物のみで理解するにはなかなか苦労します。このソフトを使えばとても簡単に理解できると思います。
このようにスピンの動きが重要なMRIを動かない教科書で勉強するには限界があるのかな?これからはどんどん動きを持った説明が出てくると思います。 機会がありましたらSpinBenchについて紹介したいと思います。
「次の方は・・・」
東千葉メディカルセンターの坂井上之さんを紹介します。 坂井さんといえば、今ノリにノっている方です。 毎月研究会、勉強会で会ってはMRIの話をしています。 以前甲府での研究会後に中央線各駅でMRIの話をしながら千葉まで帰りました(笑)4時間くらい、、、二人ともMRバカです(笑) 次回の執筆ですが仕事が忙しすぎて、断られ続けましたが、なんとか了承していただきました。 面白い文章期待しています。 おあとがよろしく ピースバイナラ?
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