RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー (72)小林 裕太

はじめに

山口県光市にある虹ケ浜整形外科クリニックの小林裕太と申します。
鳥取赤十字病院の中山英俊さんよりバトンをいただきました。
中山さんとは、私が中四国MRユーザーセミナー(Canon)の世話人時代に発表を依頼させていただいてからのご縁です。とても研究熱心な方で、撮像方法についてアドバイスをくださったり、鳥取・島根の研究会に声をかけてくださったり、とてもお世話になっています。

自己紹介

私は、平成19年に京都医療技術短期大学(現:京都医療科学大学)を卒業後、地元の山口県に戻りました。諸先輩方から技師としての基礎をミッチリと叩き込まれた新人時代。現在もその教えを胸に日々職務に邁進しています。救急医療と整形外科分野に力を入れたいという明確なビジョンのもと、救急の認定の取得、若年者腰椎分離症と仙腸関節の研究などなど…めまぐるしく日々は過ぎ、あっという間にアラフォーな現在に至ります。

趣味

趣味は、革靴作り、ピザとパンを焼くことです。コロナをきっかけに外出せずとも家で家族みんなが楽しめるなにか…を考え、友人と石窯を手作りしました。友人を招き、子供たちとパンやピザを焼いて楽しんでいます。
うもう一つの趣味の革靴作りは、知人の革靴職人に弟子入りし、日々修行中です。デザインを考え、裁断し縫っていくという単純に見えても数十にもおよぶ工程には、四苦八苦させられます。写真は師匠と最年長のお弟子さんです。たまに教室に行く日が同じになることがあり、和気あいあいと作業しています(余談ですがこちらのお弟子さん、昔はラグビーのすごい選手だったそうです)。師匠の足元には到底およびませんが、老後は自分も靴職人になれたら本望です。

Fig.1 自作の石窯
Fig.2 bespoke shoes N. Fukuyama
Fig.3 製作中の革靴

MRIとの出会い

就職してから多種多様なメーカーの装置で検査をする機会をいただいたなか、Canon社製のMRI装置との出会いが私にとっての転機でした。前職の徳山医師会病院でのMRI更新により、AI(ディープラーニング技術)を用いて設計したノイズ除去再構成技術(AiCE)が搭載された3T MRI装置が導入されました。当時国内で数台しか稼働していなかったもので、MRIが新しくなったから何かやってみようと考え、SLAP Lesion(上方関節唇損傷)を非造影で撮像できないかと試みました。靭帯を見るならT2*と考え高分解能にしたり、加算を増やしたり、新しい技術Ultra short TE(UTE)を試してみるも見えず。TEを複数用いて全ての軟部組織のデータを合算したら見えるかもと色々試していたところ、偶然にも骨が見えているんじゃないか?と発見したのがMR Bone Image(MBI)でした。
MBIを若年者の腰椎分離症に応用すべく沢山の方に協力していただきながら最適条件やポジショニングの検討を行いました。また『院内で使うなら一度どこかの学会で発表しなさい』と技師長より言われ、ダメ出しをいただくつもりで「日本放射線技術学会」や「日本磁気共鳴医学会 教育講演」、「画論」に挑みました。「画論28th」では優秀賞、「29th」では西日本で初となる最優秀賞をいただくことができました。コロナの影響でWeb開催となりましたが、貴重な経験をさせていただきました。(人前に出るのが苦手な為、Web開催には正直救われました。)

田舎の技師でもコツコツ(Boneだけに)やっていくことで何かしらのカタチで世の役に立つことができました。
これからも新しいことに挑戦し続けていきたいと思います。

Fig.4 「画論29th」 左よりCanon担当(石井、文屋)、花岡篤哉先生、筆者、渡邊技師長、Canon担当(土屋、座光寺)
Fig.5 MBI 横断像分類(当院独自)
Fig.6 MBI矢状断像分類(当院独自)
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Tsukano Masaru島根大学医学部附属病院 放射線部

投稿者プロフィール

MRIは楽しさと難しさ、そして奥深さを同時に感じさせてくれる技術で、その魅力にどっぷりはまっております。これからも「楽しく」学び、MRI技術を追い求めます。

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