ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

心臓ペースメーカの構造って?

一口に心臓ペースメーカといっても、下図に示すようにペースメーカ本体(ジェネレータ)とペーシングリードに分けられます。ジェネレータの内部は電池と電子回路で構成され、金属のケースに覆われています。ジェネレータにリードが接続され心臓と接続することでペースメーカとして機能します。

近年急激に普及している『条件付きMR対応ペースメーカ』は、ジェネレータもペーシングリード特殊な構造にすることで、MR検査を患者さんが受けられるようになりました。条件付きMR対応ペースメーカとして認められるジェネレータとペーシングリードの組み合わせは、厳格に決められていることに注意が必要です。

2018年4月の保険点数改訂にてペースメーカ本体(ジェネレーター)の償還区分が統一されたことによって・・・・

2018年4月の保険点数改訂にてペースメーカ本体(ジェネレーター)の償還区分が統一されました。以前は条件付きMRI対応とMRI非対応にそれぞれ償還がついていましたので、新規にペースメーカを挿入する症例のみに条件付きMRI対応ジェネレータを使用していました。従来のMR Unsafeなペースメーカのジェネレータを交換する場合、挿入されているペーシングリードがMR Unsafeであれば、ジェネレータもMR Unsafeな型を選択するのが一般的でした。
しかし、2018年4月以降、各メーカのジェネレータは基本的にMRI対応に統一される傾向です(下図)

そのため、 MR Unsafeなペーシングリードに条件付きMR対応ジェネレータを交換する症例が出始めています。当然、この症例は条件付きMR対応ペースメーカになりませんので、条件付きMR対応ペースメーカーカードは発行されません
条件付きMRI対応ペースメーカが日本で発売されて以来、撮像する際はカードの提示が義務付けられております。今までは緊急やカード忘れなどの場合、本体のみの確認で撮像されていたケースもあったかもしれません。しかし、今後は当初のようにカード提示、確認は厳密に行わないと間違えて撮像してしまうケースが出てくる恐れがあります。
必ず、ジェネレータの型番とペーシングリードの型番を確認して、不整脈Device患者のMR検査情報サイトや医療機器のMR適合性検索システムを活用しましょう。

http://cieds-mri.com/jadia/public/top/index

https://www.webmedie.jp/mridb/auth/login

【報告者】矢部邦宏(山形県立新庄病院)

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北川 久東京慈恵会医科大学附属柏病院 放射線部

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MRIの奥の深さにいつも悩まされています。
おそらくゴールの見えないMRIをこれからも追い続けるでしょう。

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