はじめに
はじめまして、2022年よりMRIfan.netの新編集委員を務めております、昭和医科大学江東豊洲病院の秋葉 泰紀(あきば たいき)と申します。
年度初めのため、新編集委員として今後は皆様にバトンを渡していきたいと思います。
自己紹介
私は茨城県出身で帝京大学を2012年に卒業し、昭和大学横浜市北部病院に入職しました。技師歴は14年目になります。一般撮影やCT、IVR等を経験した後、現在に至るまでMRIを中心に従事しております。また、上司の勧めもあり修士号を取得し、昨年は博士号を取得することができました。
昨年度までは、昭和医科大学藤が丘病院に勤務しておりましたが、本年度より昭和医科大学江東豊洲病院に勤務してます。
【趣味】
旅行、お酒、サッカー、フットサル

MRIとの関わり
大学の講義で初めてMRIを学んだとき、正直なところ、その内容は私には難解で、真剣に聞いていなかったことを今でも覚えています。しかし、入職後にさまざまなモダリティを経験する中で、MRIの世界に足を踏み入れ、その魅力に引き込まれていきました。振り返ってみると、私がMRIに惹かれた理由は大きく分けて二つあります。
一つ目は、『画像の質』を大きく向上させることができる点です。
MRIを始めた当初は、画質にまで気が回らず、検査を時間内に終わらせることにばかり気を取られていました。今思うと、もっと良い画像を提供できたのではないかと悔やまれます。パラメータの設定はもちろん、患者さんが検査室に入ってからの説明一つで、画像の質が大きく変わることを実感しました。患者さんにしっかりと説明し、素晴らしい画像を得られたときの喜びは、MRIの魅力の一つです。
気がつけば、私はすっかりMRIの虜になっていました。また、ベテランも新人も、画像に対する情熱があれば良い結果が得られるのも、MRIの素晴らしいところです。
二つ目は、**『人』**です。
CT・MRI部門の上司に大変お世話になり、その人柄に自然と惹かれました。部門内の良好な雰囲気を肌で感じ、その環境で育ったからこそ、職種を問わず、みんなで協力して良いMRI環境を作りたいと思うようになりました。
昨年度まで勤務していた昭和医科大学藤が丘病院の仲間たちと共に築いたその雰囲気は、今の私にとって大切な思い出です。今では、磁気共鳴専門技術者を目指し始めた多くの後輩に恵まれ、みんなから「MRIがやりたい」と言われることに幸せを感じています。

今年度からは昭和医科大学江東豊洲病院に勤務し、新たな仲間たちと共に、より良い雰囲気のMRI環境を作り、患者さんに質の高い検査と画像を提供できるよう努めていきたいと思っています。

また、MRIの研究会や学術活動を通じて、全国のMRIマニアたちと交流する機会も得ました。さまざまな研究会や学会での情報交換を通じて、彼らの高いモチベーションに圧倒され、自分の未熟さを痛感することも多いですが、それが私の成長のスパイスとなり、日々の臨床に励む原動力となっています。

MRI技術は急速に進化しており、新しい撮像法が次々と誕生しています。Deep Learning技術も最新機種に続々と搭載され、今後は高分解能化と高速化が両立し、これまで見えなかった世界が見えるようになるのではないかとワクワクしています。その一方で、最新技術の波に取り残されないよう、自己研鑽を重ねていきたいと思います。
これからも、多くの仲間たちと共に楽しみながら臨床や研究に取り組んでいく所存です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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