はじめに
鳥取県立中央病院の小山亮と申します。
松江赤十字病院の中島さんからお声がけいただきました。
中島さんとは地元の研究会でお世話になってからの縁ですが、いつも気さくに接していただけるので、たいへん感謝しております。
片田舎で細々と働いているため、たいした経歴はありませんが、MRIとの関わり方について自分なりの思いをお伝えさせていただきます。
自己紹介
1978年生まれの鳥取県育ちです。1999年に大阪物療専門学校(現:大阪物療大学)卒業後に地元の個人病院に就職しました。その間の約7年間は、診療放射線技師としての仕事より事務仕事や検査技師さんのお仕事に携わる事が多く、MRIに関わる機会は少なかったです。しかし、一人職場だったことが幸いして入職直後から職位関係なく様々な職種の方々とやり取りできたことは「世の中の仕組み」を学ぶ上でとても役立ちました。
その後、縁あって県立病院へ転職しました。最初の1年は、新しい仕事を覚えるのに必死で、自己研鑽より日々の業務で精一杯でしたが、慣れてきたところには「楽」を覚えて何となく日々をやり過ごしていました。
県職員になって3年目に県内の他施設に移動となり、そこで同年代の情熱的な放射線科医の先生にご指導いただき、それ以降MRIに従事させていただいています(写真2)。
地元はとても「おおらか」で働きやすいですが、いろいろな情報が届きにくい傾向があります。そんな中でも、学会などを通じて親しくしていただいている県内外の諸先輩のおかげで、たくさん貴重な経験ができている現状に大変感謝してます。
子宝に恵まれて4人の元気な子供たちを育てるなかで、家庭と仕事の両立に悩みつつ、なるべく家族に迷惑をかけないよう気を付けながら日々過ごしてます。
趣味
趣味と呼べるほど立派なものではありませんが、時間のある時はドライブを楽しみとしてます。見たことのない新しい景色との遭遇は楽しいですが、あやしい山道で遭難の危機を経験したり、ガソリン代を意識せず走り回って妻に怒られたりします。これからも愛想つかされない程度に楽しんでいければなと思う次第です(写真3、4)。
MRIの思い出
とてもおおらかな職場で学術発表とは無縁の技師人生を歩んでいたなか、MRIを苦手としていたにも関わらず、恩師の情熱的指導のおかげで頭部領域のMRI評価について中四国の学術大会での発表と技師会誌への論文投稿を達成しました。恩師からの愛情あふれるご指導についていくのが精いっぱいで、MRIについて造詣が深くなったわけでもないことに後ろめたさを感じ、自己研鑽のため磁気共鳴専門技術者の取得を目指しました。その当時、当院に資格取得者がいなかったため、難関といわれている試験に向かう姿勢を若手に見せることが目的だったにも関わらず合格できたことは、まさに青天の霹靂でした。私にとってMRIは、育ててもらった学校のような存在ですが、未熟者なりの「恩返し」として、地元で細々と勉強会を運営しています(写真5)。
とりとめのない文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。特段目を引く事柄をご紹介できず心苦しいですが、これからも片田舎なりにMRIの検査環境がより良くなるよう、地域の仲間と一緒にがんばっていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
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