はじめに
島根大学医学部附属病院の塚野さんよりバトンをいただきました。
徳島市民病院の西山由佳子と申します。
塚野さんとは、前職場である島根大学医学部附属病院にMRI装置の見学でお伺いした際に初めてお会いしました。その後、学会等を通じて交流させていただいております。
著名な先生方が多く名を連ねる中、何を書いてよいのか大変悩ましいですが、せっかくいただいた貴重な機会ですので、私なりに自己紹介やMRIへの想いを書かせていただきます。
自己紹介
出身は岡山県です。岡山大学を卒業後に岡山大学病院に就職しました。1年後には岡山大学大学院博士前期課程に進学し、社会人学生をしながら働いていました。右も左もわからない状態で一日の業務をこなす新人時代はあっという間で、3年間勤務させていただきましたが、結婚し、夫の仕事の関係で島根大学医学部附属病院へ移りました。その3年後に今度は徳島県へ…。今では徳島市民病院での勤務が6年目に突入しています。島根県も徳島県も縁もゆかりもない土地でしたが、仕事を通じて多くの人々に出会え、ご縁がつながっていくことは本当に貴重だと感じています。
島根大学医学部附属病院では、大学時代の先輩や同級生とともに仕事をする機会に恵まれました。同年代若手技師の団結力があり、とても居心地の良い職場でした。CT業務に従事することが多く、CTの研究もご指導いただきました。私は画像処理が好きで、よく画像解析端末の前にかじりついては、より良い画像を提供しようと試行錯誤しながらVR画像を作っていた日々が懐かしいです。今となっては、脳外科の先生に「今日VENCENTERおる?」と探されるまでになりました。
プライベート
2人の男児を育てるママです。どこのご家庭も同じだと思いますが、起床時~出勤まで、帰宅後~子供たちを寝かしつける(私も寝ますが)までが目まぐるしく、いつもクレ〇ンしんちゃんのみさえさん並みに奮闘しております。こういった状況なので、自分の趣味を探すことはできませんが、唯一の楽しみは、当直明けの平日(=子供たちも出払っている)に日帰り温泉でサウナ+水風呂に入ることです。カラッカラのサウナはあまり得意ではないので、ミストサウナ後に水風呂に入る時が息抜きで「よし、明日も頑張ろう」という気持ちになります。
また、決して狙ったわけではありませんが、2人ともJRCの発表にお腹の中にいる状態で連れて行きました。前職場で伝説となっているようですが、妊娠中の発表は大変なのであまりおススメしません(笑)
今年のJRCでもCT造影関連の発表をさせていただきました。当院リハビリテーション科の先生との共同研究で、数年がかりでやっと完成した論文が欧文誌に採択され、発表も無事済んだことに安堵しています。
MRIへの思い
MRI業務に本格的に携わるようになったのは、徳島市民病院に移動してからです。
当院は当初、TOSHIBA社製(現:Canon)のEXCELART Vantage1.5T一台での運用でした。大学病院には巨大なMRI装置が何台もあったため、そのコンパクトさには驚きました。
MRIの操作を一通り習った後は、このシーケンスを走らせておけば大丈夫だからと、中身がどうなっているかも知らずシーケンスを走らせていました。言われるがままの作業でしたが、やっていくうちに、もっとこうすれば画像が良くなるのでは?このアーチファクト何?など、やればやるほど気になることが多くなりました。自分で言うのもなんですが、私は、内なる負けず嫌い(にじみ出ているかもしれませんが…)で粘り強い性格なため、分からないことを分からないままにできません。とりあえず、自分でとことん調べたり、アプリケーションの方から資料をいただいたり電話したり、そうやって少しずつ解決していきました。磁気共鳴専門技術者を目指したのも、この奥深いMRIに対し、少しでも自分の中のモヤを取り除きたかったからだと思います。
2023年の夏、MRI装置が更新となり、Philips社製のIngenia Ambition 1.5Tが導入されました。導入前から、ここでは書ききれないほど色々なことがありましたが、そのおかげで多くのアプリケーションの方々と交流ができ名前を覚えていただけたことは良かったと思います。今では順調に稼働しております。
MRIの研究はまだ経験が浅く、手探り状態ですが、新装置の導入に伴い研究を進めています。自作ファントムを作成するために自宅で寒天を溶かしていると「ママ、何しているの?」と不思議がられています…。また学会発表等を通じで、皆様からアドバイスをいただけたらと思っております。
また、新年度の配置転換がある時期には、看護師さん、医療クラークさん向けにMRI検査の問診票に沿った説明会を開きました。こうした会を開くことで、病院全体の意識が統一され、より安全にMRI検査が運用できたらと思っております。
いつも充実した日々を過ごしていますが、これからもMRIへの探求心をもち続けながら、CTやマンモグラフィ等、他のモダリティもこなしていきたいです。(CT認定技師とマンモグラフィ撮影認定技師の更新年が被ってしまい5年おきに大変な時期がやってくるのが憂鬱です…)二兎追うものは…ということわざもありますが、三兎でも四兎でも追いかけて自分のスキルとして身につけたいと思います。
ライター紹介
これからも多くの人との出会いや交流を通じ、奥深いMRと向き合っていきたいです。
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