はじめに
JCHO徳山中央病院の岡本様よりバトンを受け取りました。
広島平和クリニックの長谷川俊輔です。
岡本様とは金賞を受賞されたGEユーザーの画像コンテスト(signa甲子園)でお会いし、広島のユーザー会にご参加いただいた際にも懇親会でお話しさせていただいたりと、たくさんの刺激をうけています。
自己紹介
広島国際大学の一期生として2002年に卒業、放射線技師歴は20年になり、気付けばすっかり中堅になってしまいました。
学生時代はなんとも不真面目な生徒で、先生方も頭を悩ませていたと思います。
アルバイトばかりしていて、なにかきっかけがあればもしかしたら、ラーメン屋になっていたかもしれません(笑)。
そんな私が卒後10年経って社会人院生として母校に再びお世話になったときは先生方も大変驚いておられました(笑)。
広島での生活も長く、もともと野球をするのも観るのも好きだったので自然とカープファンになりました。広島市民球場の頃は、『当日、気が向いたら』で観戦できていたのが懐かしいです。
2016年に25年ぶりのリーグ優勝を果たした日は、磁気共鳴医学会に参加できなかったので、カープ鳥というファンの集う居酒屋で同僚たちと盛り上がりました。
チケットがとりにくくなってからはめっきり行かなくなりました。
弱いくらいのほうが応援のし甲斐があったな・・・と思ってたりします。
最初の職場である山田脳神経外科では、SIGNA contour 0.5Tを使用していました。
当時は原理のことも全く分からなかった為、撮像条件を触るのも怖く、ただただ日々のルーチン検査をこなす毎日を過ごしていました。
スクリーニングの頭部検査ばかりでしたが、正常画像をたくさん見ることができましたし、脳の機能について勉強することができ、この時の経験は現在でも検診の頭部MRの読影に活かせているなと思っています。
学会の存在も知らない状態の日々でしたが、勉強会などでずっとお世話になっていた村中博幸先生(現:つくば国際大学教授)に「そろそろ本気で勉強しなさい」と言われ、現在の広島平和クリニックへの転職を勧められたことが、私の技師生活の大きな転機となりました。
私の世界を拡げていただき、先生には本当に感謝しています。
学会の楽しさ
現在の勤務させていただいている広島平和クリニックでは、研究発表を行っている技師がたくさん居り、環境の変化に戸惑いました。
いきなり年下の後輩もたくさんできたのですが、皆勉強熱心なうえ、優秀な後輩ばかりで焦りました(苦笑)。
施設の方針もあり、私も研究発表をすることになったのですが、初めてのことで右も左もわからず、教えていただくままにスライドを作成し、よくわからないまま春の総会に参加させていただきました。
業務後に実験をしたり資料を整理したり、それでもなかなか思うような結果が得られなかったりと、最初は辛いことばかりだったように思います。
回数を重ねる毎に、段々と楽しくなっていき、納得のいく研究が完成した時の達成感は、普段の検査だけでは得られない格別のものがありました。
また、実際学会に行ってみると、普段お会いすることのない全国各地のMRに熱い方との出会いがあり、「そんな皆さんにまた会いたい!」と、気付けば毎年いろんな学会に参加させていただくようになりました。
私のような勉強嫌いが1回の経験でハマったこともあり、やらずに向き不向きはわからないので、何事も経験は大事だと説き(騙し?)、後輩にもとりあえず1回は発表を勧めています。
「また発表したいです!」と言ってくれる後輩たちに、私も負けないように頑張ろう!と日々思っています。
学会に参加しての人との出会いが、私の研究のモチベーションになっています。
withコロナ時代のweb形式の勉強会や学会は、離れている地のこれまで参加できなかった会にも参加できたり、オンデマンド配信でいつでも観ることができるという利点はありますが、現地での生での発表の臨場感が好きな私としては、これまでの日常に早く戻ることを期待しています。
会が終わって、MR好きの皆さんと熱く語り合いながら飲むお酒がたまらなく好きです(笑)。
ファントム作成(趣味)
研究をしたり、撮像条件の検討をしたりする際につかうファントム。
どんな材料で、どんな形状で・・・って考えるのがとても好きです。
職場の冷蔵庫に野菜やらを入れてると
「また長谷川さん、なんかする気ですね?」
って言われます、ごめんなさい。
造影された病変を模擬するためにタピオカをつかったり、脂肪含有量の定量解析の精度を確認するためにパンナコッタを作ってみたり、副鼻腔のような含気構造を再現するためにピーマンをつかってみたりと色々なものをつくりました。
ファントムを夜な夜な作る時間がホント趣味の時間です(笑)
《長谷川さん自作のパンナコッタファントム》
生クリームの量を変えて、乳脂肪分を5%,10%,15%,
《パンナコッタファントムの撮像結果》
結果としては、
何でも自分で試してみたい性格なもので実験してみました。(長谷川さん)
今も新しいファントムを考えているのですが、なかなかいいものができません。10考えたアイデアの1つが活きればいいなと思い、この時間も過程の一つとして楽しんでこれからも研究活動を行っていきたいと思っています。
次回のペンリレーは
兵庫県立がんセンターの重永裕さんにお渡しします。
重永さんは実臨床向けの新しい撮像法を得意とされており、画像コンテストでの受賞歴もある方です。
なにより一緒にお酒を飲むのが大好きです(笑)。
重永さん是非よろしくお願いいたします!!
(いろんな意味で)
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