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★拡散強調画像の歪み改善方法を知り、臨床に活かそう!
- 2026/1/23
- BLOG, Education, 撮像のワンポイントアドバイス
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★〜★★★までの難易度を設定し、MRIにおける基本的な注意点や撮像のポイントなどをまとめていくコンテンツです。初学者の方やローテーターの方など是非ご一読ください!
今回の「撮像のワンポイントアドバイス」の難易度は★ひとつです
YouTubeショート動画もご覧ください:https://www.youtube.com/shorts/NckdnH6MIqE?feature=share
静岡済生会総合病院 山崎敬之です。
今回は、拡散強調画像(DWI)の歪みを改善する方法について解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、明日からの臨床に活かしてください!
DWIの歪みとは??
左図はスピンエコー法で撮像した画像、右図はDWIの画像です。
赤い線は、乳房の輪郭をトレースしています。両者を見比べると、DWIは位相方向に画像が伸びています。これが歪みです。この歪みを小さくして撮像するというのが、診療放射線技師の腕の見せ所になります。
DWIはなぜ歪む??
DWIは、echo planar imaging(EPI)というシーケンスで撮像します。EPIでは、1回の励起パルス後に周波数エンコード傾斜磁場を高速に反転し、k空間を全て埋めます。そのため、撮像時間はとても短くなります。しかし、k空間を一筆書きで埋めることにより、位相方向に位相ズレが蓄積します。この位相ズレの蓄積が、歪みの原因となります。
歪みを小さくするには??
DWIの歪みは

で表すことができます。
ESPは、エコースペースを表します。
さらに、式1を撮像パラメータで表すと

となります。
式2の赤枠はESPに関与する撮像パラメータ、青枠は位相方向のFOVに関与する撮像パラメータです。
式2をファントム実験で検証しました。
ファントムは、中性洗剤をプラスチック容器に入れ、周りを寒天で固めました。
まず、周波数マトリクス数を変化させました。
周波数マトリクス数は、式2で分子にあるので、小さくすると歪みは小さくなります。
次に、受信バンド幅を変化させました。
受信バンド幅は、式2で分母にあるので、大きくすると歪みは小さくなります。
次に、位相方向のFOVを変化させました。
位相方向のFOVは、式2で分子にあるので、小さくすると歪みは小さくなります。
最後に、shot数、パラレルイメージング(PI)ファクターを変化させました。
shot数、PIファクターは、式2で分母にあるので、大きくすると歪みは小さくなります。
さいごに
上記を組み合わせて撮像パラメータ調整をすると、DWIの歪みはとても小さくなります。
1点注意点があります。歪みを小さくする方向へ撮像パラメータ調整すると、信号雑音比(SNR)が低下します。よって、画像上でSNRと歪みのバランスを見ながら、撮像パラメータ調整することが重要です。
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