はじめに
はじめまして、九州大学病院の村﨑 裕生(むらざき ひろお)です。九州大学病院の西川啓さんよりバトンをいただきました。
西川さんは職場の上司でその厳しい指導に耐えながら毎日を過ごしております。MRIを愛し愛される西川さんの背中は大きすぎますが、その背中を追いかけることで、私はいつの間にか成長へと導かれていました。気がつけばその厳しさの裏にある、温かさや責任感に救われています。今日もまた、西川さんの背中は静かに語りかけます。「妥協せず、学び続けろ」と。そしてその言葉を胸に、私はこれからも歩み続けていきます。
自己紹介
私は熊本県熊本市出身で2012年に熊本大学大学院を卒業後、九州医療センターに就職し、2014年より九州大学病院に勤務しています。
現在はMRI検査を担当していますが、私の大学院の頃の研究テーマはCTであり、診療放射線技師のキャリアもCTから始まりました。就職後も、自分はこのままずっとCTに関わっていくのだろうと考えていたことを覚えています。しかし、ひょんなことがきっかけでMRIに配属され、その魅力に引き込まれ、かれこれ10年ほどMRIに従事しています。
趣味
小学3年生のころ父親にいきなりバス(ブラックバス)を釣りに行くぞと言われ、「ワンマンバス?産交バス?そんなもん釣れんでしょ!」と言ったことを覚えています。当時はまだルーアーフィッシングの走りで、今ほど魚もスレておらず、小学生の私にも簡単に釣れてしまいました。それが魚釣りとの出会いでした。それからというもの、週末になれば近所の川に釣りに行くようになりました。成長とともに、行動範囲も広がり海釣りにも行くように。今では船舶免許を取り、自分で船を操縦して釣りに出かけるまでになりました。
自分の好きな場所に行き、世間のしがらみから解放され、何も考えずぼーっと海の上に浮かんでるだけで幸せです。
特技と釣りとMRI
みなさん、料理は好きですか?
釣りにのめり込んでいくうちに、できたら美味しく魚を食べたいと思うようになり、釣り好きが高じて特技は料理となりました。次第に魚の持ち帰り方にもこだわるようになりました。専門的な話になりますが、脳締めがいいのか?神経締めがいいのか?血抜きは?温度は?そんなことを調べているうちに致死、保存、環境条件が魚類の鮮度に及ぼす影響を調査した論文1)と出会いました。そこでMRIの分野に携わる人なら誰もが耳にしたことがある “ATP:アデノシン三リン酸” という単語が出てきたのです。魚の締め方などによってATPの量が変わると書いてあるのです。長期熟成させ旨味を増幅させた熟成魚が近年のトレンドであり、熟成魚の旨味(IMP:イノシン酸)の大本となるのが、ATPであります。ATP→ADP→AMPと分解が進み、その後につくられるものがIMPとなります。正直、MRIは原理も難しく、最初はどこかとっつきにくい印象がありました。しかし、「魚のAPTイメージを撮れば、旨い魚がわかるんじゃね?」とわけのわからないことを本気で考えてた時期から、MRI⊆釣りとなり、MRIが好きになっていったことを覚えています。ただし、 ”ATP・APT違い” と西川さんに一喝され、一瞬にして夢途絶えました、、、 注)APT : Amide Proton Transfer
MRIは撮像時間が長く待つのがしんどいと思う人もいるかも知れません。釣りが嫌いな人は、釣れない時間が非常に長く、退屈だという人がいます。釣り好き、そして私は“待つ”というスキルはレベチだと自負しております。ですからこの仕事はやはり私にとって天職だと思っています。だからといって、患者さんは長い撮像時間は嫌だと思います。撮像時間の短縮と高画質の相反する関係に苦慮する毎日ですが、日進月歩と進化する技術を取り入れ、患者さんも読影者も私も満足できる、より良い画像を提供できるように努力しています。
1)Okamoto A. Studies on Preservation of Fish Freshness -Effects of Killing Methods, Storage Temperatures and Rearing Conditions. Bulletin of Nagasaki Prefectural Instiute of Fisheries No.34 (2008)
終わりに
中国の格言に、「1日幸せになりたければ、酒を飲みなさい。 3日幸せになりたければ、結婚をしなさい。 一生幸せになりたければ、釣り(MRI)を覚えなさい。」という言葉があります。
私は釣り(MRI)のおかげで幸せです。これまでも、そしてこれからも。BE MRI-FRIENDLY
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