編集委員の野田誠一郎さん(熊本中央病院勤務)から、同病院の被災状況についての連絡をいただきましたので、急ぎ掲載します。
ひと段落つきましたのでメールしております。ニュースでご覧になられていると思いますが、現在も余震が続いております。
我が家は震度5でしたが、病院は震源地から近いため震度6でした。地震発生直後の被害状況です。
地震発生後に出勤しましたが、病院は自家発電に切り替わっていました。
本などが棚から落ちていて足の踏み場がない状況で、一般撮影が使えなかったのでポータブルで代用
CTはテストスキャンの後に正常作動、MRIは2台とも使用不能、RIとアンギオと治療は動作確認を行っておりました。サーバは動作不能でサーバ室のキャビネットが倒れていました。
現在の状況は
電力は復旧しております。一般撮影、CT、RIは通常業務。アンギオ、治療(RT)は本日は安全のために業務見合わせ。サーバは復旧しました。
MRIは3Tが復旧しましたが、1.5Tのマグネット自体が動いているため復旧めどがたっておりません。
とりあえず、状況羅列しましたが、このような状態です。
写真を添付します。写真は1.5Tです。マグネットが動いて、寝台にぶつかって止まったようです。寝台も破損し、マグネットは10cmほどズレてます。当院のMRIは2階にありますので、揺れがひどくズレたのかもしれません。復旧まで少しかかりそうです。クエンチしていなかったのが不幸中の幸いだと思います。3トンもあるマグネットを地震の時にクエンチさせない為に、わざとズレるように設計してあるみたいですね。
他の病院様も様々な影響を受けているみたいです。災害に遭われた方々は大変な状況かと思いますが、我々の病院のスタッフは怪我もなく安心しました。
今回、地震発生後に病院へ来た時に、最初にやったことは磁場の確認でした。磁力が有るか無いか、冷凍機コンプレッサーが作動しているかの確認でした。
(続報へ)
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