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「MRI応用自在」第4版 刊行と、1ヶ月間の特別割引について
- 2021/2/19
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「MRI応用自在」(第4版)がいよいよ刊行されます!
116名もの皆様にお書きいただき、大変ありがとうございました。
本日、メジカルビュー社担当の苅谷さんがお越しになり、初刷をいただきました。
なぜこの植物(リュウビンタイ)がモチーフになっているかは、序文の下端を御覧ください (^^)
発刊を記念して、出版元のメジカルビュー社が、MRIfan.net閲覧者とBodyDWI研究会会員を対象として、3/27までの1ヶ月間限定で、割引をしてくださるとのことです。
実質1000円以上の割引になるそうですので、購入予定の方はぜひご利用ください。
https://www.medicalview.co.jp/campaign/mri_ayf_4th/
「MRI応用自在」の初版は2001年に出版されました。本年は2021年ですので、20年の時を経て、第4版が出版されることになります。初版をさらに10年遡る1991年はMRIの黎明期で、私はMRIを自分で操作し、徹夜でファントムを撮像してシークエンスを改良し、翌日すぐに臨床に反映するということを繰り返していました。まさに本書出版の目的とするところを実践し続ける毎日でありました。
30年余りのMRIの臨床応用の歴史の中で、10年ほど前からMRIが難しく、とっつきにくくなりました。「すこし勉強すれば自分で手作りできる時代」からだんだんと変質して、ブラックボックス化が進んだのです。この結果、企業からいただいたものを少し変えて撮像するという臨床への応用形態が主体となり、一日に撮像する検査数を増やすこと、また研究を続けるために新シークエンスを獲得することなどが、より重んじられる現況もあります。
しかし私達にはすべからく、常に患者さんのために手足を動かしているという自負があり、弛まず工夫を続けています。ディスプレイ越しには見えない患者さんとそのご家族の悲しみは、熱中すると忘れてしまいがちです。しかし「この患者さんが自分の家族だったら」とすぐ我に返り、居住まいを正して仕事に向かう気持にはまったく変わりがありません。ともすれば機械が自動的に与えたWindowを、盲目的にワンクリック送信しがちな昨今にあっても、根源的な目的と熱意は、すくなくとも一部の人においては変わらず維持されていると思います。
本書は、より難解になったMRIを包括的に解説し、みなさんの熱意が患者さんに届けられるお手伝いをしたいと思います。ISMRMの座談会で司会をしてくださる堀正明教授、本杉宇太郎先生、また高橋光幸技師長に編集に参加していただき、新しい項目をいれていただきました。編集協力として、北川久さん、堀江朋彦科長にご協力いただき、第一線で活躍する合計116名の執筆者にお書きいただきました。
本書では2点、新しくなった点があります。
モダリティーメーカー表記:各社のアルファベット頭文字の表記として、よりコンパクトに見やすくいたしました。
用語(略号)の説明:用語集を廃し、より簡便にアクセスできるように、欄外注として見やすくいたしました。
完成まで粘り強く編集者・執筆者と連絡をとってくださったメジカルビュー社の苅谷竜太郎様、高橋萌様には心より御礼を申し上げます。
本書がみなさまのお役に立てますことを心より願っております。
2021年2月3日
高原太郎
表紙について
今回の表紙/裏表紙は、武蔵小山のTranshipというお店で購入した「リュウビンタイ」という観葉植物をモチーフにしました。コロナ自粛が始まる頃に購入したときには一本の枝でしたが、夏に二本目が、そして秋には三本目が生えて、3次元的に異なる方向、寸法を持つ枝ぶりとなりました。皆で協力をして多方面に展開するMRIの世界を象徴しているように思え、前回のストーンヘンジからバトンタッチしました。
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