RSNA2018 Report (6) United Imaging / Samsung

中国のフルラインナップ新興企業United Imaging

今年のRSNAで、ある意味、一番驚いたのがこの、「United Imaging」。

RSNA会場に突如として現れましたが、そのブースの大きさは、既存の大手モダリティメーカーにも匹敵する巨大なものです。

詳しく聞いてみましたが、2010年に中国でローンチされ、2014年に製造開始、そして最近のMRIシェアは、第3位とのこと。

 

以下のように、Molecular Imagingが3機種、MRIが5機種、CTが4機種、X線が3機種があり、超音波やIVR関連を除けば診断装置としてはほぼフルラインナプの展開をしています。

MRIのポートフォリオ(品揃え)を拡大するとご覧の通り。7で始まるのは3Tで、5で始まるのは1.5T。このネーミングの由来を聞いてみましたが、BMWの7シリーズ、5シリーズを意識したもののようです。末尾二桁の大きさもグレードを示す、BMWのルールに基づいたネーミング、ということですね。本当なら磁場強度を示す3とか1とかで始まっても良いはずですが、それだと高級に聞こえませんからね。

実機はこのようなもので、コイルはSiemensのTIMコイルにそっくりです。

多チャンネルをフィーチャーする説明の仕方もすごく似てるっ。

高精細の画像は、「がんばればチャンピオンデータを取得できちゃう」類いのものではあるけれど、inferiorなものではありません。

PET-CT装置(uEXPLORER)は、すでに藤田保健衛生大学に輸入設置されているんですね。

SAMSUNG

SAMSUNGのほうも覗いてみました。普通のCylindrical MRIは作っていませんでしたが、昨年からこの、四肢用MRIを発表しているようです。

1.5Tで超伝導なんですって。

今どきの横長のディスプレイをフルに使用した操作環境で、Intuitive(直感的)なデザインとなっているとのこと。

AI-baseの軟骨定量化アプリなどが展示されていました。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

※以下ドメインメールアドレスはプロバイダのフィルタが厳しく、到達率が低下しております。
確実なメール受信の為に、GmailもしくはYahooアドレスでの登録を推奨しております。

@icloud.com @me.com @mac.com @hotmail.com

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

  1. 今回はGyrocup2022で発表したLIPO-Only DWI(LION-DWI)というシーケン…
  2. MRIfan.netの読者の皆さまはじめまして、東名古屋画像診断クリニックの山室 修と申します。当…
  3. 上腹部の脂肪抑制がうまくいかない! 上腹部の脂肪抑制T2WIを撮像する際、CHESS,SPI…
  4. 小樽市立病院の伊原陸です。 Philips主催のコンテストであるGyro Cup 2022で…
  5. MRCPの役割の一つとして「胆嚢管の描出」は非常に重要です。今回の記事では、この点に絞ってお話しし…

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

    心臓ペースメーカの構造って? 一口に心臓ペースメーカといっても、下図に示すようにペースメーカ本体(…

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る