みなさまこんにちは。今年もまたBodyDWI研究会のお知らせをいたします。今年は、11月3日(月・祝)に、浜松駅直結のアクトシティで行います。
実際の作り方が学べる
MR学会ではComputed DWIやADC color mapping、Fusionなどを掘り下げましたが、この研究会ではこれを受けて「実際の使い方」「実際の作り方」に、とくに重点を置きます。操作説明まで行いますので、ぜひお越しください。もちろんハイブリッドですので、遠方の方はネットで参加できます。
日頃、「Fusionがうまく作れない…」などでお悩みの方にも、すぐ役立つ情報が得られると思います。
一般演題も大募集
そして今回は、久しぶりに一般演題を募集いたします。なぜかというと、最近は一般演題を出してもシンポジウムと重なって、ぜんぜんみんなに見てもらえないからです。並行セッションが多すぎる弊害のない、1会場の良さを活かして、ちゃんと皆に聞いてもらえます。
すでに5演題が集まっていて、いずれも学術的に高いレベルですが、「意外な症例だった」「Computed DWIが役立った」など、1例報告でもOKですし、ちょっとした工夫でも大歓迎です。ジャンルは以下のようなものを募集しています。
■一般演題募集テーマ
・Computed DWIBS(b=1000を超える画像)
・Fusionの有用性
・ADC color map(工夫や、効果判定;一例報告でもOK)
・検診で役立った症例
・放射線治療への応用
・骨転移診断への応用
・依頼数を増やす工夫(病院で、保険診療)
・DWIBS検診のあれこれ
・撮像/アウトプットの工夫(時間短縮/Window/歪み)
現地ではお弁当もあり
また、お弁当をお出ししますので、ぜひ早めのエントリーをお願いします!
みなさまと浜松で(オンラインでも)お会いできるのを楽しみにしています。
▶▶第19回BodyDWI研究会への参加申込みは こちら からお手続きください。
▶▶第19回BodyDWI研究会 一般演題応募は こちら からお手続きください。

◆ハンズオンセッション
Computed DWIを作ってみよう
ADC color mappingを作ってみよう
Fusionを作ってみよう
◆すでに受け付けている一般演題
(これ以外に一例報告でもOKです!メイン会場でみんなに見てもらえます!)
河野 由美子(関西医科大学 放射線科学講座・講師)
演題テーマ分類:骨転移診断への応用
演題:CRPC骨転移に対するRa-223治療効果判定におけるDWIBSの有用性の検討
発表概要:
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の骨転移患者15例を対象に、Ra-223治療前後でDWIBSを撮像し、治療効果判定における有用性を評価。
DWIBSによる分類(安定病変・部分奏効・進行病変)と生存期間に有意な関連を確認。
進行病変群では生存期間が有意に短縮。
DWIBSは新たな画像バイオマーカーとして予後予測に有用で、早期治療介入の指標となり得る。
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薄田 勝男(嶋田病院 内科・医長)
演題テーマ分類:依頼数を増やす工夫(病院で、保険診療)
演題名:肺がんに対するMRI拡散強調画像(DWI)の有用性
発表概要:
肺がん278例と良性腫瘤50例を対象にDWIとFDG-PET/CTを比較。
DWIは感度・正診率においてFDG-PET/CTを上回った。
N因子・M因子・病期診断、治療効果判定、切除端評価にも有用。
MRIを利用することで検査費用削減の可能性。
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薄田 勝男(嶋田病院 内科・医長)
演題テーマ分類:依頼数を増やす工夫(病院で、保険診療)
演題名:縦隔腫瘍・胸膜腫瘍に対するMRI拡散強調画像(DWI)の有用性
発表概要:
縦隔腫瘍(悪性16例・良性12例)、胸膜病変(悪性21例・良性22例)を対象にDWIとPET/CTを比較。
悪性腫瘍は良性に比べてADCが有意に低値。
胸膜疾患では、悪性(中皮腫・播種)と良性(膿胸・胸水)でADCに有意差。
DWIは縦隔腫瘍や胸膜疾患の良悪性鑑別に有用で、PET/CTと同等以上の診断能を示した。
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水松 真一郎(成田記念病院 放射線治療科)
演題テーマ分類:放射線治療への応用
演題名:緩和的放射線治療におけるDWIBSの活用
発表概要:
中規模病院でのDWIBS導入と緩和的放射線治療での活用を報告。
2024年6月~2025年7月にDWIBS307例、放射線治療327例を施行。
緩和ケア患者が約半数を占める。
代表症例(乳癌進行例)において、DWIBSを経過観察に用い、適切なタイミングで複数回の放射線治療を実施、自立生活を継続可能。
SBRTは小病変で高効果・低副作用。DWIBSによる早期発見と適応判断は、予防的緩和治療に有益。
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小川 普久(すずかけセントラル病院 放射線治療センター)
演題テーマ分類:放射線治療への応用
演題名:切除不能進行癌に対する動注塞栓術前後評価におけるDWIBSの有用性
発表概要
切除不能進行癌に対する動注塞栓術(TACE)は、腫瘍の濃染や栄養血管を評価して施行されるが、腎機能障害や造影剤アレルギー例では造影検査が困難であり、さらに塞栓後の金属コイルやリピオドール沈着により腫瘍残存評価が難しい場合がある。DWIBSは非造影で拡散強調画像を得られるため、これらの制約下において腫瘍のviability評価に有用である。本発表では、原発性肝癌および転移性腫瘍に対するTACEにおいて、術前評価や塞栓後の再発検出にDWIBSが有効であった症例を提示し、その臨床的意義を報告する。DWIBSは安全に繰り返し評価可能であり、TACEにおける新たな標準的評価法となり得る。
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