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2016年ITEM-日立製作所ヘルスケア報告(MRI)
- 2016/4/18
- モダリティ, 学会報告, 富士フイルム(旧日立)
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社名が日立メディコから日立製作所ヘルスケアに変わりました。ブースは全体でヘルスケアを意識した作りになっていました。対応していただいたのは原田邦明さんです。ありがとうございました。
フラグシップモデルTRILLIUM OVAL
まず、最初に紹介されたのがこの3T用の32chヘッドコイルです。国産メーカならでは日本人の特徴をふまえた作りになっています。
目の切れ込みは、上の鏡を見れるように工夫しています。鏡はガントリーの外を写します。鼻や口の切れ込みがあると、挿管チューブなど折れる心配がないので安心ですね。
また、従来の15chコイルよりも最大で2.5倍のSNを実現したということでした。
収集マトリクスが1024☓512(リコンマトリクス1024☓1024)でこんなに綺麗に撮影できます。約5分の撮影ですが、これだけ綺麗に撮影できるのは驚きです。
3D TOFもこれくらいの範囲で、高解像力に撮影できます。
原田さんが、盛んに強調していたのですが、頸部の分岐部は入るように設計したそうです。
内耳も高いSNで綺麗に蝸牛などを描出できます。
脊椎の写真を是非見てください。T2強調画像の反転画像(T2リバース)ですが、細かい構造を描出しています。横断像で神経の中の構造が見て取れます。これ、相当SNよくないと分解能をあげることはできないので、非常に吃驚しました。T2リバースのMRニューログラフィーもかなり綺麗です。
3D PBSGというのはマルチエコー型のGE法で、GE社のMERGE相当のシーケンスです。3D RSSG FatSepはGE社のLAVA−Flex相当で2point-Dixon法のwater画像です。DWIのMRニューログラフィーもこのように撮影できます。
日立は他社に先駆けて、3Tでマイクロスコピーコイルが使えます。
肩や膝の高精細撮影ができます。膝では従来からやっている引き算式のuTEの撮影も可能です。
腹部の画像も供覧します。MRCPの評価が非常に良いそうです。画像を拝見させていただきましたが、確かに画像の均一性も高く、感度補正技術も高いと感じました。
4ch-4portシステム「QUARTET」でテーラメードで患者毎にRFを作成する効果が出ているのでしょうか?期待が持てますね。
3D T1 FS 造影Dynamic用シーケンスTIGREも非常に良かったです。RADER FAT SAT T2強調画像もモーションコレクションが入っているので非常に綺麗に撮影できます。
まだWIPですが、QSMやそこから作成するQSM-OEF。新しい高速撮影MRAも考えていました。ここは内緒です。
日立製作所ヘルスケアになりましたので、様々なソリューションを展開、組わせてイノベーション的な製品を生む可能性があります。日本のメーカに大いに期待です。
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