ITEM2025
岡山済生会総合病院の吉村です。ITEM2025に参加しました。多くの方が来場されており大変盛況でした。私はSIEMENSブースの取材を行ったのでご報告します。

私(中央)と一緒に訪問をしてくれたのは静岡済生会総合病院の山崎さん(左)、市立函館病院の畠山さん(右)です。ありがとうございます!

MAGNETOM Flow
最新のMRI装置としてMAGNETOM Flow 1.5Tを見てきました。60cmボア径、重量3.7トン、液体ヘリウムも0.7リットルでクエンチパイプが不要とのことで、とてもコンパクトなサイズ感でした。今の時代にぴったりなサステナブルな設計となっています。
さらに寝台を下げたときの高さが48cmと低く、背の低い患者さんや車椅子の患者さんにとって移動がしやすいのではと思いました。



ブランケットコイル登場
ついにSIEMENSにも軽量で柔軟なブランケットコイルが登場しました。名前はContour(コンター)コイル。これは嬉しいです。サイズもL、M、Sと用意されており、チャンネル数もそれぞれ12ch、12ch、8chです。触り心地は某メーカーと同じような柔らかさとなっており、患者さんへの負担も軽減されると思います。また、SIEMENSではお馴染みの縦置き使用も可能です。

コイルとケーブルには接続部分があり、外すときは少し回して取り外せるので簡単なのですが、付けるときは差し込む向きが決まっているため少しだけ時間がかかります。慣れが必要かもしれません。コイルの干渉によるg-factorも小さいとのことなのでこのコイルで撮った画像が楽しみです。



コイルの位置も自動認識してくれます。コイルの位置を動かすとガントリー前面のモニターに表示されるコイルの位置も自動で変わります。そのためコイルを磁場中心に移動させるときに使う赤いライトも無くなりました。斬新です。

最新のソフトウェアバージョンsyngo MR XB10
今までAI画像再構成のDeep Resolveは2Dシーケンスのみでしたが、ついに3DシーケンスであるSPACEとVIBEにも実装されました。コントラストを維持しつつ超解像を実現しています。また、超解像は面内だけでなく、スライス方向にも適応されており、これは現状SIEMENSだけだと説明を受けました。


また、その他にも新しい血液信号抑制技術としてDANTE(Delay Alternating with Nutation for Tailored Excitation)パルスや画像はありませんがBLADEのSMSが使用できるようです。


今回、丁寧に説明してくださったSIEMENSの皆様、ありがとうございました。
使ってみたい技術が盛りだくさんでした。
以上、SIEMENSブースの紹介でした。
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