はじめに
岡山画像診断センターの杉本昂平さんよりバトンを受け取りました。
杉本さんとはMRIの研究会で知り合い仲良くなりました。
いろいろなことに興味を持ち、それを実践していく姿勢があり、私の知る20代では最も勢いのある人間だと思っています。
そんな一回りほど年の違う彼からはいつも刺激をもらっており、教わることも多いです。
今回はこのような機会を与えていただいたことに感謝しております。恐縮する部分もありますが、お付き合い頂ければと思います。
自己紹介
診療放射線技師として17年目になります、吉村祐樹(よしむらゆうき)といいます。
出身は岡山で、2004年に川崎医療短期大学を卒業しました。
卒業後、2度職場を変わり現在は岡山済生会総合病院で勤務しています。
今年、2020年に岡山大学大学院の博士後期課程を修了しました。現在37歳です。
ありがたいことにMRIの専属として働かせてもらっています。
若手でもなくベテランすぎず中途半端な年代のように思っていますが(まだまだ若いとも思っています!)、日々MRIのことを考え、MRIに没頭しています。
サッカーと私
趣味はサッカーです。と言ってもサッカーとの関わり方はそのときどきで変化しています。
①中学、高校時代
サッカー部に所属。ポジションはサイドバック(ディフェンダー)。日本代表でいうところの長友です。でも実力はたいしたことないです(笑)。
②社会人になってから
サッカーをする機会もなくなり、稀に仲間内でフットサルをする程度。一時はJリーグにはまり、いろんなスタジアムへ観戦に行ったり、スカパー(当時はDAZN(ダゾーン)などなかった)でずっと視聴。現在はなかなか時間が作れずそのようなことも出来ていません。
③現在
子供がサッカーのスポーツ少年団に入団。それを機に私もコーチとして活動。サッカーに再び関わることができて嬉しいだけではなく、良いことがたくさんあります。
・運動不足であった自身の健康維持
・子供と共に過ごす時間が増えたこと
・地域に多少なりとも関われているということ
・やっぱりサッカーは面白いということを再認識
などなどです。
写真はマーカーやコーン、ビブス、ホイッスルなどコーチならではのグッズです。
まだまだ欲しい物がたくさんあるのですが、結構お金がかかるので、妻にバレないように少しずつ買うことがポイントです。
子供とは毎日リフティングの練習を15分間設けています。短い時間ではありますが集中してやることが大切だと思っています。私たちの団ではリフティングが30回できないと子供たちはスパイクが履けないルールなのです。
指導法はベテランコーチから学んでいます。その他にもネットやYouTubeも活用しています。
良い時代になりました。コーチとして活動していく中で、「教える」というスキルを磨くこともでき、仕事にも役立つのではないかと考えています。
MRIと私
そろそろMRIとの関わりの話をしたいと思います。
サッカーと同じくらい?!いや、それ以上に面白いのがMRIですよね。
MRIの魅力はたくさんありますが、そのひとつにパラメータの多さがあると思います。
これはMRIを好きにも嫌いにもさせるものだと思います。
私の場合は技師になりたての頃、難解なMRIの原理を理解し、あのパラメータを自由に操作できたらなんかカッコいいよなぁ…と思いました。
動機は「なんかカッコいい」から始まりましたが、勉強をする理由ができMRIにどっぷりはまっていきました。
パラメータを理解して操作できるようになるには「実験」が良い方法でした。
勉強をするにも本を読むだけでは眠くなりますし、楽しくありません。
やはり実際に装置に触れることで得るものがあると思います。
実験を行うには先行研究を調べ、計画を立て、プレ実験から本番の実験を行い、得られた結果に対して考察するためにたくさんの本や論文を読む。
こんな良い勉強法は他にはないと思います。
実験を続けることでパラメータを操作できるようになり、点と点だった知識が結びつき、線となっていく感覚を味わうことができました。
少し話は変わりますが、私は運が良い?です。
今まで職場をいくつか変わってきましたが、常にシーメンスユーザーでいることができました。
最初の職場では、ほぼ使用した経験はないのですがImpact Expert 1.0Tがあり、その後Avanto 1.5Tに更新されました。
次の職場でもAvanto 1.5Tがあり、ここから本格的にMRIを使用することになりました。
そして現在の職場である岡山済生会総合病院ではESSENZA 1.5TとSkyra 3.0Tを使用しています。
このようにずっとシーメンスユーザーであったことも楽しく勉強や研究を続けられたひとつの理由だと思います。
私の研究の多くは”DWI“についてです。
MPGという一対の傾斜磁場を印加するだけで新しい世界が見えてくるところに魅力を感じています。
大学院時代は拡散時間の異なる2つのシーケンスから得られたADC値をサブトラクションし、制限拡散を描出するという研究をしていました。
また、EPI特有の歪みやSNRの悪さは歯痒くもありますが、それらが改善された画像を得ることができたときの喜びはひとしおです。
DWIは奥が深く、良好な画像を得るのに労力がかかるところも楽しさのひとつです。
最後に、「仕事が遊びで遊びが仕事」。これはとある有名な方の言葉です。
患者さんに聞かれると怒られるかもしれませんが、我々のような技術職にはこの言葉は必要な感覚ではないかと思っています。
この言葉を頭の片隅に置きながらこれからも日々の臨床や研究に力を注ぎたいと思います。
(了)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。