題名 温故知新
彩都友紘会病院の上山 毅さんからバトンを受け取りました、東京女子医科大学東医療センターの小島慎也と申します。上山さんとの出会いは学会の際に、自分の発表に対し毎年デジャブのように質問していただき、今では色々な知識を教えて頂ける存在です。
自己紹介
1978年に新潟県妙高市(当時は村でした)に生まれ、18の春に特急あさまで碓氷峠(うすいとおげ)を越えて東京に上京しました。東京では都立医療技術短期大学を経て、首都大学東京大学院を修了しました。世の中がY2K問題やミレニアムと騒がれていた2000年に現在の職場に入職し、勤続17年目です。
趣味はバスケ、登山、酒を嗜むでしたが、結婚して、子供が生まれたことを機にバスケはプレーからTVでNBA観戦に、登山もNHKの登山番組を見て山への想いを馳せる程度になってしまい、残ったのは酒のみ・・・・。おかげで、運動不足とアルコールが相まり体は中性脂肪と尿酸に蝕まれて、突然死という単語が頭をよぎる今日この頃です。
神棚
さて、皆さまの家には神棚があるでしょうか?
先日、旅行で出雲大社へ行った際、縁結びの神・福の神のご利益にあやかろうと出雲大社のお札を購入しました。
お札を丁重に持ち帰り、いざ我が家に神様をお迎えしようとしたのですがそこで大問題が発生。ないんです、我が家には神様を祀る神棚が!!私は選択に迫られました。お札を棚などの上に祀るか、もしくはきちんと神棚を買うか。しかし、棚などにお札を祀ると、子供たちによる落書きなどのイタズラに遭うのが目に見えてます。この選択肢はありえません。ご利益どころかバチが当たります。ということで神棚を購入しました。
購入に際し、神棚に関する事を調べました。神棚は神様を祀るものですが、その神様の何様なのでしょうか??その正体は神道の神「八百万の神」で、神道とは日本古代からの宗教です。神道では神羅万象に神が宿るとされるので、沢山の神さまが存在します。これ以上神道について語ると本稿の趣旨から外れてしまうのでやめにしますが、今回神棚から神道の探索をとおして、古代日本の成り立ちを知り、現代日本について感じたことは・・・・、
やっぱり、日本はいいねっ!!
温故知新とは昔の事象を再考し、そこから新たらしい知見を得ること、最近の温故知新的なエピソードでした。
MRIのはなし
ここまでMRIとまったく関係の無い内容でしたので、MRIについてのお話をします。先日フィリップスのユーザーズミーティングの全国大会「Gyro Cup 2016」を拝見しました。映画館の1ホールを貸し切り、映画の試写会みたいで斬新な感じでした。
発表内容も大変素晴らしく、どの発表も創意工夫が満載でした。その中で栄えある金賞を受賞したのは、GRASE法を使って息止めの3D-MRCPを撮る演題でした。GRASE法とはTSEとGREを組み合わせた手法ですが、なんと20年以上前に考案された手法です。この演題では時代の流れに埋もれていたシーケンスを発掘し、更にブラッシュアップすることにより現在において有益なシーケンスとして蘇らせました。MRIでは新しい技術が日進月歩ですが、昔に考案されたがその時代ではニーズに応えられず(SNRが低い、装置のスペック的に無理などの理由)、忘れ去られた素晴らしい手法がまだまだあると思います。もし、MRIで何か新しい事がないかな~と考えてるのであれば、過去の論文などをネットサーフィンするのもいいかもしれません。やはり、MRIでも温故知新は大事と感じた次第です。
『次のバトンは・・・』
次の人は、東京警察病院の古河勇樹さんです。古河さんは今や関東において、飛ぶ鳥を落とす勢いで講演や学会活動をしている方です。いずれは関東から全国、更には世界へ羽ばたいて、ビッグなMR人になる人物だと確信しています。ちょっと紹介を盛ってしまいましたが、古河さんお願いします。
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