はじめに
おさか脳神経外科病院の宮武さんからバトンを受け取りました。
宮武さんは,引っ込み思案な私でも楽しくお話しができるコミュニケーション能力と豊富なMRIの知識を兼ね備えた素晴らしい磁気共鳴専門技術者です。
私が就職したときから学会・勉強会や飲み会でお会いし,いつも大変お世話になっている先輩です。
自己紹介
香川県木田郡三木町、香川大学医学部附属病院で勤務しています小畠巧也(こばたたくや)と申します。
徳島県美馬市出身で,2013年に徳島大学を卒業してから当院に勤務しております。
また,徳島大学大学院博士前期課程を2016年に修了し,現在30歳です。
当院は「都道府県がん診療連携拠点病院」、「がんゲノム医療拠点病院」に指定されており、質の高いがん医療を提供しています。
また、災害拠点病院(地域災害医療センター)でもあることから、ドクターヘリによる瀬戸内海の島々などからの救急診療の受け入れ体制も強化しています。
放射線部のMRI部門ではメーカーの異なる3台のMRI装置(P,G,S)とオープン型の術中MRI装置(F)を保有しています。
(写真1 筆者とSIEMENS Magnetom skyra 3T)
趣味
趣味は中学,高校,大学,現在と続けている野球です。
メジャーリーグで大活躍中の大谷翔平選手とは真逆の小柄で非力で鈍足な私ですが,投手と一塁手以外のポジションは経験してきました。
現在は月に1,2回の程度の草野球をしていますが,何歳になってもヒットを打ったり,自分のチームが勝利すると嬉しくなりますし,ミスをすると悔しい気持ちになったり,最終回ツーアウト一点差みたいな場面はドキドキします。
いつでも少年の気持ちに戻ることができる、これが野球の魅力です。
暑苦しくてすいません。
(写真2 →が筆者,高校時代)
MRIとの出会い(学生時代の私とMRI)
私が大学生だった頃,MRIの座学の授業がありました。
予習して授業に参加しても全く意味がわかりませんでした。
でも,担当の先生がとても流暢にMRIの専門用語や英語をお話ししている姿がめちゃくちゃ格好よく見えました。
「よくわかんないけど,MRIってかっこいい。」
これがMRIに興味を持ち始めた理由です。考えが浅いですよね(笑)。
卒業研究ではその先生の研究室に配属されて,実際にMRI装置で健常ボランティアの方を撮像したり,地方会で発表させていただいたり,私にとってはとても貴重な経験をさせていただきました。
実験の際に調整が必要なパラメータについて,様々な教科書を読んで自分で調べていくうちにいつしかMRIの虜になってしまいました。
就職してからは,幸運なことに単純撮影・MRI・CT・核医学・放射線治療など全ての部門で業務をさせていただき,それぞれのモダリティについてある程度学ぶ機会がありました。
現在はMRI部門を中心に診療業務や研究活動を行なっていますが,他のモダリティで学んだ知識や考え方をMRI部門での現場や研究活動で生かせるように日々奮闘しています。
MRIと表計算ソフトを使ったシミュレーション
大学院生だった時に,論文や教科書の数式を自分でシミュレーションするようにアドバイスをいただくことがありました。
プログラミングの知識も経験も少なかった私は,表計算ソフト(エクセル)で色々と数式をシミュレーションしてみました。
自分で数式をエクセルに入力して論文や教科書のグラフが再現できた時に,「あ,筆者はこういうことを言っているのか」と少し理解できるようになりました。
読者の皆様の中には私よりもMRIに精通した方々が多く,シミュレーションのご経験も豊富な方もたくさんいらっしゃると思いますが,
ご興味がある方は,ぜひ一度エクセル(もちろんPythonやMATLABなどでもいいと思います)を使ってシミュレーションをやってみることをお勧めします。
次回のペンリレーは
山口大学医学部附属病院の山根正聡さんにお願いします。
山根さんはMRIに情熱を持って中四国を中心にご活躍されております。
山根さん,よろしくお願いします!
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