はじめに
新しく編集委員に加わりました。関東中央病院の坂井香澄(サカイカスミ)です。MRIで頑張っている女性はたくさんいるので、どんどん紹介していけたらと思っています。よろしくお願いいたします。
関東中央病院の紹介
関東中央病院は、公立学校共済組合(都道府県の教職員や教育委員会職員による共済組合)の直営病院です。自慢は、皆様ご存じの高原先生が誕生した病院です。(現在、産科はないのですが・・・)
場所は東京都世田谷区の用賀、23区の端にあります。と言っても駅からは徒歩約20分と遠く、運動にはちょうど良いかなと毎日スニーカーで通っています。建物は古いのですが、撮影スタジオが近くにあるからか、たまにドラマやCMの撮影にも使われています。地域に密着した中規模病院で、地域支援病院、がん拠点病院などを取得しています。
使用しているMRI装置は、SIEMENS社製MAGNETOM Skyra fitと、最近更新したばかりのPhilips社製 MR Ingenia Elition で、3.0 T装置2台という攻めた体制になりました。Philipsの装置を使うのは初めてで、混乱しながらも毎日新しい発見があり、楽しい日々を過ごしています。今はそれぞれの長所を生かして、臨床により役立つ画像を提供できるように試行錯誤中です。
自己紹介
東京電子専門学校を卒業して、関東中央病院に勤めて20年以上になります。乳がん検診マンモグラフィ撮影認定技師、磁気共鳴専門技師を取得していますが、磁気共鳴専門技師を取得するのは大変でした。4回目の試験でやっと受かった時はとても嬉しかったです。現在は東京MAGNETOM研究会、東京MR励起会の世話人を担当させていただいています。
MRIとの出会い
初めてMRIに触れたのは技師になって7年目と遅かったのですが、組織コントラストの良さに驚いたのをよく覚えています。マンモグラフィで苦労していた読影も、こんなにハッキリ分かるのかと驚愕でした。Balanced sequenceの造影剤なしでのコントラストの良さにも大変驚きました。印象に残っている出来事といえば、MRIを担当してすぐの時、腰椎の撮像時にAAA(abdominal aortic aneurysm; 腹部大動脈瘤)を指摘してその患者様が緊急手術になったことがありました。後に、その患者様が『こいつ(MRI)に命を救われた』と言ってくださったことは、一生忘れないと思います。
趣味
以前は、夏はダイビング、冬はスノーボードとアクティブに動いていましたが、年齢に伴い大人しくなりました。現在は旅行とお酒、アート鑑賞が好きです。アートは、種類を問わず絵画も建築も現代アートにも興味があります。最近、夢中になっているのは円山応挙の絵画です。狗子図(仔犬の絵)を鑑賞して、その可愛らしさにすっかりハマってしまいました。
読書も好きで、以前は推理小説を好んで読んでいましたが、最近は詩を読むのが面白いと思うようになりました。特に谷川俊太郎さんが好きで、教科書にも載っていた『朝のリレー』を読むと、短いメッセージの中にスケールの大きな世界を感じることが出来て、豊かな気持ちになります。また戦争が早く終わって欲しいとも思います。
今年の夏休みは北九州と大分へ行ってきました。別府の地獄巡り・・・真夏の地獄巡りはいろんな意味で地獄でしたが、肉も魚も何を食べても美味しくて、最高でした。由布院へは観光列車の『ゆふいんの森』で行こうと予約していたのですが、大雨で列車が運休になってしまいました。リベンジしたいと考えています。
学会でいろいろな土地を訪れて、美味しいものを食べたり、たくさんの人と知り合うことが出来るようになったことも嬉しいです。そんな普通だと思っていた時間が、とても貴重であることをここ数年で実感しました。また学会や様々な勉強会で、皆さまにお目にかかれますことを楽しみにしています。
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