- Home
- ITEM2017 日立製作所ヘルスケア ブースREPORT
ITEM2017 日立製作所ヘルスケア ブースREPORT
- 2017/4/28
- BLOG, 学会報告, 富士フイルム(旧日立)
- コメントを書く
「ECHELON Smart初登場」:エシェロンスマート
東京警察病院の古河勇樹です。フィリップスブースに引き続き、日立製作所ヘルスケアブースをレポートします。宜しくお願いします。今年のITEAMではRSNA未発表の超電導1.5T MRIの新製品が発表されていました。名前は「ECHELON Smart」です。Smartの名を冠している通り、ハード、ソフト両方に工夫が凝らしてあり、かなり力を入れているのがこちらにも伝わってきました。外観です。
SmartSPACE
装置自体の大きさがコンパクトになっているということをアピールされていました。Open MRIが設置されている部屋の大きさでも、斜めに置くことで設置が可能だそうです。ただ、漏洩磁場のシールドに関しては別途工事が必要な場合もあるとのことでした。
Smart Eco
「Smart Eco」と呼ばれる夜間などの待機消費電力を低減する省エネ機能が搭載されているそうです。こういったところは、日本企業ならではだと思います。 コイルはデジタル化にも対応し、新しいコイルとして8ch ( 写真上 ) と16chコイル( 写真下 )も発表されていました。8chコイルは柔らかいので肘や膝に巻いて使用するなどフレキシブルな使い方が可能とのことでした。16chコイルは「Smart Engine」と呼ばれる機能が搭載されており、各チャンネルからの受信信号のSN比を考慮しながら画像を再構成することで鮮明な画像が取得できるとのことです。
Smart SPEED
「Smart SPEED」と呼ばれるコイル交換の手間を省いた機能も紹介されていました。このタイプは今トレンドですね。脊椎コイルと頭部コイルが常時据え置き可能なので、頭部検査から腹部検査に移行する際は腹部コイルのみの交換で済むそうです。コイル交換の時間短縮は検査予約枠に影響するので、すごく助かる機能だと思います。
Sentinel Analytics
個人的に一番いいなと思ったのが予兆診断サービス「Sentinel Analytics」です。稼働状況のデータを収集・分析して機械側からサポートセンターに情報を送り、内容に応じて故障前に対策をとっていくという提案でした。これはとても良いと思います。MRIの故障時にサポートセンターに連絡すると、多くの場合で故障する前にエラーログなどがあったと言われた経験って皆さんありませんか?もし、故障前のエラーログで対応できるならすごくいいことだと思います。
Smart Comfort
日立として今回一番、力を入れていたのは「Smart Comfort」と呼ばれる静音技術でした。 多くのシーケンスで使用可能で、撮像時間、コントラスト、画像SN比、空間分解能をほとんど変化させず、撮像音を最大で94%低減できるとのことです。
VRマシーンを使ってMRIガントリーにいる状態を体感しながら、撮像音を体感するという体験コーナーがあり、実際に試聴もさせていただきました。
RADAR(RADial Acquisition Regime)
あわせて紹介されていたのは「RADAR(RADial Acquisition Regime)」と呼ばれる動き補正技術でした。撮像時間の延長もそれほどなく3D-TOF MRAの画像が撮像されていたので、これは素直にすごいと思います。
日立版DWIBS
Whole Body DWIにも対応しているそうです。
発売されたばかりで、これから新しい機能を追加していくとのことでしたので、日立製作所ヘルスケアに注目していきたいと思います。
ライター紹介
東京警察病院 古河勇樹
合わせてフィリップスブースレポートもどうそ!!
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。