RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー(81)石田 貴廣

「石田君、君はMRI認定を目指してMRIを頑張れ」

この言葉が私の放射線技師としての人生を大きく変えているのは、今、記事を書いていて感じる紛れもない事実であります。

出身大学である駒澤大学のMRI研究室の先生と杯を交わしている時の事でした。私のMRI人生は始まりました。

自己紹介

Fig.1 東京MAG研での初めての発表

この度、昭和医科大学江東豊洲病院の秋葉さんからご指名を受け、この記事を書かせていただいております。正直大変恐縮でございます。が、一世一代の貴重な機会ですので気持ちを込めて書かせていただきます。

勤めている病院は新宿区にある「国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター」です。感染症に強い総合病院です。コロナの際はたくさんポータブルを撮りました。技師7年目でMRI歴は3~4年くらいでしょうか。

高校まで9年間野球をしていました。大学入学後は男子学生寮である「和敬塾」で毎年騎馬戦をして、最終学年では大将を務め寮生を率いました。最高の思い出でございます。特技はスノーボードで小学校1年生の時から両親のスパルタ教育で結構滑れます(自信あります)。

Fig.2 騎馬戦の表彰式(筆者:ひだり側※大学4年時)

私のMRI人生の始まり

 まだまだ修行中でMRIの領域で走り始めた私がMRIの人生を語るのは…と思いつつもMRIが大好きなので書かせていただきます。

 序章でも書かせていただきましたが、大学の先生と酒を飲みながら「君はMRI認定を目指してMRIを頑張れ」。この一言が私の技師人生を変えています。学生時代からMRIの勉強は好きでした。難解でしたが、難解であることを学ぶことが癖になっていたのかもしれません。その姿を見た大学の先生はMRIの授業の一部を私のために内容変更していただいた記憶も蘇ります。つまり、珍しいタイプかもしれませんが、MRI検査学は得意科目でした。そんな自信を持った状態で挑んだMRIの臨床現場。衝撃を受けました。

座学で通用しないMRI臨床現場

MRI検査学が得意とは言いましたが、大学生で騎馬戦するくらいには脳みそまで筋肉で出来上がっています。そんな技師2年目でMRI業務に携わりましたが、そこは非常に刺激的でした。飛び交うMRIの専門用語、シビアな「3秒ルール(MRIから音が3秒なっていないと失格)」。ある程度外回りを覚えたころ、スキャンを任され、そのあまりにも多いパラメータや、突然のポップアップに私は戸惑い思考停止する機会に直面し、圧倒的実力不足、そして知識不足を感じました。

パワーテキストと睨めっこ

 知識不足と実力不足を感じましたから、とりあえずパワーテキストを手に取りました。たくさん読み込みました。好きな章のタイトルは「K空間…それは最後のフロンティア!」です。

 そして患者がいないときにファントムでパラメータの挙動をたくさん確認しました。ハーフフーリエの挙動って難しい。今でも覚えているHASTEでの挙動。

 まぁそのような感じで座学と現場を経験しつつ、尊敬する当院のMRI主任であります明河さんの支えもあり、2年前にMRI認定を取得し、その後は勉強会や学会にたくさん顔を出すようになりました。その結果、様々な出会いがありました。

Fig.3 国立国際医療センターMRI部門の素敵な仲間たち(筆者:一番手前 明河主任:一番奥)

様々な出会いが

 6年目から有難いことにMRIに専属で携わらせていただき、他施設の方とMRIについて酒を交わしながらお話しできるようになると、様々な素敵な出会いと繋がりが出来ました。MRI好きの方々は、優しく、面白い方がとても多いです。あらゆる懇親会の居心地は抜群です。そして、現在は東京MAGNETOM研究会やBody MRI技術研究会の世話人も務めさせていただいております。さらには、「MAG懇話会」という勉強会も立ち上げ、世話人代表として4カ月に1回開催させていただいております。

 本当に周りの方々に感謝しかありません。

Fig.4 東京MAGNETOM研究会世話人の皆様(筆者:みぎ奥)

Fig.5 Body MRI 技術研究会世話人の皆様(筆者:ひだりから4番目)

好きなMRI検査内容

最後に、私がMRIの沼にはまった理由。それは、何かを理解すると比例して分からないことが増える不可解な現象に魅力を感じたからです。そして何よりMRIの「なぜ」を追求すること、そして画像コントラストの変化について考えながら検査することがとても楽しいです。

従って、私は「軟部腫瘤」の撮像が一番大好きです。当院の軟部腫瘤ルーチンは必要なコントラストの指示こそありますが、TSEなのか、GREなのか、脂肪抑制の選択などなど、基本的に撮像者に一任されます。撮像者の引き出しが問われる撮像。さらには病変のコントラストの変化を見ながら検査の流れを組み立てて、適宜、追加撮像を行うなど自由度も高いこの軟部腫瘤の検査は私が燃える検査でございます。

と、長くなりましたがほぼMRIのお話をする記事になりました!

私はまだまだMRIの修行中でございます。今後も学術発表等を通して経験を積み、勉強会の継続や現場での教育などを通じて後輩の成長を支えながら、当院だけでなく国立病院機構関東信越グループ全体のMRI技術向上に貢献できる技師を目指していきたいと思っております!

学会や研究会でお会いした際には、是非皆様よろしくお願いいたします。

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Taiki Akiba昭和大学藤が丘病院 放射線技術部

投稿者プロフィール

昭和大学藤が丘病院の秋葉 泰紀(あきば たいき)と申します。MRI歴は8年目になります。
MRIは難しいとの固定概念があり苦手でしたが、綺麗な画像を撮像できた時の感動が忘れられず、今ではMRIが楽しいと日々感じております。学会や勉強会の際には、気軽にお声かけいただけましたら幸いです。よろしくお願い致します。

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