ISMRM2018@Paris Philips ランチョンセミナー

Philipsのランチョンは、今年はとても良くorganizeされていました。まず全体説明があり、臨床の話がでて、最後に技術的な開発についてきれいにプレゼンされていました。

昨年来、フルデジタルMRIとして、1.5TのProdiva、3.0TのElithionを、Ingeniaブランドで展開していましたが、今回 Wave3(第三の波)と呼んでいる新機種を発表しました(既報)。

 

1-1) 圧縮センシングによる高速化(最大50%高速化と謳っている)

これは、圧縮センシングによるものですが、、、

上記で謳われていることはかなり正しく、下の小松脳神経外科の例では、一日に5例程度の検査数の増加が得られたとのこと。浜松のすずかけセントラル病院でも、一日16件ぐらいだったところ(1件30分ぐらいの枠を確保していることが多い)、外来からの急な依頼をすべてこなし、18〜20例とれるとのことを聞いているので、多くのスキャンが高速化する恩恵があるものと思われます。

1-2) VitalEye

これは、シーメンスも同様のものを出していますが、下の写真のように、ガントリ全面に据え付けられたカメラなどにより呼吸と心拍をモニタするものです。つまり患者になんらデバイスをつけなくても良い、という技術です。用意の時間もなくなりますね。(同期の不良による)再スキャンの必要性を最大70%低下することができると謳っていました。

VitaiEyeで呼吸動機をしたMRCP.

1-3) 新型マグネット・グラディエント

Ingenia Elithion (3.0T)に搭載の高性能マグネット・グラディエントにより空間分解能を最大60%上げることができる、と謳っています。

↓55x55x50cmFOVが撮影できるとのことで、例としてDWIBSが表示されていました。歪んでおらず、かつ脂肪抑制も非常に良いと思います。

2) Prof. Peter van ZijlによるNeuoの講演

Ingenia Elithingを始めとするフィリップス装置で得られた画像や、最新の装備による高速化、APTなどの容易な利用などが説明されました。

3) 技術解説

最後に、Philipsの Dr.Paul Harveyによる技術解説がなされました。

17年間に渡るこれまでの開発の歴史を示すスライド。

Elithionを開発するための様々な努力

グラディエント性能。

iPhone X(テン)などに採用された顔認識技術が・・

今回のVital Eyeにも用いられている。

寝たままでこのようにモニタできる。

そのほか、あたらしいMagnet Technology

既報のヘリウムレスマグネットを説明する背景。ヘリウムの価格は一貫して上昇しており、refillも高額になってきている。

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tarorin

tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

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