2018/06/18 @ Paris
本日のISMRM2018ランチョンセミナーで、フィリップスは、最近発表した Ingenia Prodiva (1.5T), Ingenia Elithion (3.0T) に加え、第3の新機種を発表しました。この新機種はまだFDA/CE/薬事がとれていませんが、欧州では夏を目標にインストールが始まるそうです。
クエンチパイプがない「Ingenia Ambition」
このMRIは、写真を見るとわかるように、まるでCTのようです。つまり、MRIに定番の、クエンチパイプやコンプレッサーを容れる上部の突出がありません。
昨夏に発表した、Ingenia Prodiva 1.5T、今春に発表した Ingenia 3.0Tに続くフルデジタルマシンで、「Wave3」(第三の波)としての開発がなされました。
従来の「ゼロボイル」技術は、1600Lものヘリウムを使用しますし、また完全にゼロボイルではないので、少しは充填が必要です。
↓新型は、ヘリウム使用量はわずかに7L。完全にシールされているので、再充填の必要はないそうです。商品名として「Blue Seal」と呼んでいる模様。
シェーマにはありませんが、細管をはりめぐらせて、超電導状態を達成するための冷却を行います。
このシェーマにあるように、(1) 重さが1トンも減って約2トンに。(2) クエンチパイプをビル内に通す工事が不要、ということで、これは都会のビルにMRI装置を導入する際にきっと有効なソリューションと思われます。
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