今年のシーメンスブースでは新しい1.5T装置が紹介されていました。
1.5T 70cm Bore MAGNETOM Aera、新しい60cm Boreのものは1.5T Amira。3.0T 70cm Bore Skyla、および60cmBore Spectraとラインアップが揃いました。モックアップ展示は新しい1.5T Amiraになります。VersionもD13から、E11になったということでした。デザインはご覧の通り、とてもかっこいいと思います。
Bore径は60cmです。
1.5TのAeraや3.0TのSkyraでは、着脱式のベッドを選択できます。横のガードは常々非常に有用であると思っていましたので、是非触ってみたいと思いました。着脱式に関しては、かねてから重要だと個人的には思っていましたが、他のユーザーの声を聞くと、そうでなくても良いという意見もありますので興味深いです。
Star VIBEの画像を見せていただきました。Gd-EOB-DTPA(肝臓の造影MRI)の検査で息止めをしなくてもfree breath(息止めしなくて)で約2分で撮影できるということでした。3Dの脂肪抑制T1強調画像です。これと非常に時間分解能の短いTWIST VIBEはEOBの検査に非常に有用であるということでした。
RESOLVEです。Readout-segmented EPI法を用いています。時間はsingle-shotよりも長くなりますが、歪みが少なく、高分解能な拡散強調画像を得ることができます。EPIなので、SE系とは相違してSN高く撮影できます。やはり、綺麗ですね。
Petra 0TEの静音化撮像シーケンス。GEのSilentzと同等シーケンスです(3T Skylaの画像)。T1コントラストも良好です。
海外の論文においてCMRはシーメンス装置を用いた発表が多いそうです。海外では心筋の検査を重要視しているということで、日本のWhole heart coronary MRA (WHCA) のような撮影はあまりしないということでした。ここに示すように心筋を検査する上で、様々な機能が盛り込まれています。とても羨ましく思います。
ある程度Localizerにポイントを設定することで各断面を自動計算してくれます。やはりこういった機能は必要ですね。
灌流画像では、息止め時間が長いので、心臓の位置が後半では上下します。それを後処理で一定の位置に揃えてくれます。素晴らしい機能です。
灌流画像から画像解析をおこなって、カラーマップが作成できます。
MyoMapsではT1 MAP, T2 MAP, T2* MAPを作成します。遅延造影だけではなく、今後はこういったマッピングが心筋障害を診断するうえで重要であることは間違いないようです。
WHCAも拝見させてもらいました。今まで、シーメンスは弱いと言われていた部分ですが、非常に綺麗に撮影できていると思います。7分の撮影ということでした。
hyper-intense plaque(HIP)の症例です。脂肪抑制のGATE T1強調画像も綺麗に撮像できます。プラークの診断もできるわけです。圧巻ですね。
昨年RSNAで発表された、小児用の16chコイルも展示されていました。小児をやっている病院はこれ欲しいですよね。
このようにフレックスコイルをおくことで心臓や腹部を撮影することが可能だそうです。
このようにコイルから受けをはずすことができるので、外で患者さまをセットして、そっとコイルにセットします。ますますよさそうですね。
海外では、MRIと治療のコラボレーションが広まっています。治療計画にMRIを用いるということです。これはラップ社(レーザー)との協業です。メディカルエキスパートのブースにも置いてありました。3T対応のものも出てきているようです。
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