はじめに
東京都中野区にある財団法人自警会 東京警察病院 放射線科の吉田と申します。“警察”と名の付く病院ですが、財団法人が運営しており一応民間病院です。
さて数年前の大宮で行われた日本磁気共鳴医学会に参加した際、一人の人物と大変仲良くなりました。その方は、私が帰宅する途中の駅にホテルを取っていたので、日付が変わる数時間前(22:00)に電話して23:00頃から二人で夜の街へ出かけました・・・。そんな私のわがままに付き合っていただける気さくな、淀川キリスト教病院の清野宏氏。ご存知の方もいるかもしれませんが、外見は・・・怖いです →【こんな感じ (- -メ) 】
そんな清野さんから、ある時LINEが来て、、、
『RADっていいとも』バトン渡します。
半分脅しじゃないですか!!!顔が見えないからまだ良いけど、face to faceなら・・・考えるだけでも恐ろしい。
という冗談は1/3くらいにして清野さんに目をつけられたことは大変光栄なので、文才はありませんが、MRIの思いの丈を話させて頂きます。
“吉田学誉”という人物
母の実家は山形県酒田市で、帰省出産のため市立酒田病院(現:日本海酒田リハビリテーション病院)で生まれました。ほとんどは東京で育ちましたが、酒田は大好きな場所です。魚は旨いし、酒もいい!
高校まで都内で過ごし、大学は国際医療福祉大学の1期生として勉学に励みました。大学は一人暮らしで最高の自由を手に入れましたが、、、生活はかなりきつかったのを覚えています。
卒業してから現在も在籍している東京警察病院に入職し、大学から罹患したMRI熱は冷めることなく、就職してすぐにMRIに係りたいことを直談判したことを覚えています。装置の使い方もろくに知らないくせに、実験したい一心に独学で使用方法を学びました。無論わからない事は、アプリ頼みでしたけど・・・。就職して新たな病にも罹りました。“酒”“宴”というものです。就職して初日に花見の場所取りをさせられ、毎日飲みに連れていかれ、、、そんな古き良き時代はいい思いですが、上司はいい思い出だけでなくMRIに関して自由にやらせてくれる環境も与えてくれました。6年間も大学院に行くことや夜中まで実験しても許してくれた、職場の上司や家族に感謝してもしきれません。
そんな中、2020年6月に新しい仲間(MRI装置)増えました。それ故、慢性MRI熱に罹患し続け、“楽し地獄”に悩み続けている今日この頃です。
MRIってこんなにすごい!
MRIの何がそこまで興味を惹くのか?単純に奥が深いから!だけではないのです。
第一に“幾何学模様”の美しさです。個人的に、昔からアクティビティー関係の授業(美術・図工・音楽・体育)が得意であったため、幾何学的な模様は気になってしまう性格で、“k-space”の模様に美しささえ感じています。 そんな幾何学模様から数学を駆使して画像を再構成する!そんなアーティスティックな検査は惹かれないわけがありません。
私が今はまっている幾何学模様は、15年以上も研究の題材にしている“projection reconstruction”の一つである、Radial scanです。Radial scanのすごさは、模様がきれいだけではないのです!動きに比較的弱いとされているMRI検査で動きの影響を目立たせなくすることが可能で、Free breath imagingとしても利用されています。さらに最新研究では高速撮像併用やk-space sharing にて高時間分解能Dynamicなどへも活用されています。
第二にMRIの磁場の影響です。磁場の影響?って、いろんな事が考えられますよね?MRIの信号に対して、吸引・吸着に関して様々な影響です。でも私は、MRIという事柄で、多くの人と人とが吸引される(引き合わせられる)見えない力があるところです。
今回の“RADっていいとも“に投稿する経緯も、3テスラよりもはるかに強いそんな引き合わせなのだと痛烈に感じています。コロナの関係でFace to Faceで学会・研究会が中々行いにくい環境で少し寂しく感じますが、MRIのすごさはそれに屈しない強い力を持っているのだと言い聞かせている今日この頃です。
次回のRADっていいともの推薦は
次は、、、と考えていた時、一人しか思いつきませんでした(‘Д’) その方は私に強いインパクトを残し、知性も品性もある人で、ラジエーションハウスの素案を考えた五月女さんです。きっと次回のRADっていいともは素晴らしい内容を詳細してくれることと、ハードルを高くして締めくくりたいと思います。
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