皆さんこんにちは、聖麗メモリアル病院の石森です。
昨年のITEM2022での古河さんに引き続き「United Imaging Healthcare Japan(以下United Imaging)」のブース取材を担当することになりましたので、ご報告です。United Imaging社の概要やMR装置の詳細については、古河さんの記事に詳しく書かれてますので、今回は個人的に気付いたことなどをピックアップしたいと思います。
ブースでは3.0T装置のフラッグシップモデル「uMR Omega」のモックアップが展示されてました。ボア口径は75cmもあり、担当者様が特に強調しておられたのは、磁場均一性の高さで、30cmDSVで0.029ppm(!)という驚異的な数値でした。そのおかげで、体幹部を広範囲に撮影しても周辺部の歪みがほとんど見られません。
昨年の古河さんの記事では頭頚部の画像がありましたが、今年は体幹部の2point Dixon法による水脂肪分離画像を見せていただきました。スマホで撮影したのでイマイチな画質ですが、実際は均一性の高い、とてもきれいな画像です。写真の画像は45cm×45cmのものですが、FOVサイズは60cm✕60cm✕50cmまで可能とのことです。
昨年の記事にもありましたが、コイルのラインアップです。全身一通り対応しており、頭頚部だけでも撮影部位と用途に応じて3種類も用意されてます。右下のCarotid Coilは頚部に巻いて使うそうです。面白いですね。
今年から待望のフレキシブルコイルが発売されました。なんとこちらは大中小3種類もあります。
他メーカーのフレキシブルコイルと同様、グルグル巻きにして使えます。内部のコイル同士の干渉が起こらない仕組みになってるそうです。このあたりも他メーカーと同様ですね。
ガントリ内部に2箇所、天井側にフェイズドアレイレーダーによる呼吸モニタリング機構が取り付けられており、胸壁の動きを0.1mmの精度で検出するのだそうです。胸部の上にコイルが取り付けた状態でも問題なくモニタリングできるそうです(すごいですね)。
こちらは頭頚部用24chコイル(左)と48chコイル(右)です。実際に触ってみた感想ですが、軽量で 脱着もスムーズ、使い回しが良さそうです。
AI(Deep Leaning)を用いた画像再構成もリリースされました。数百万人分(!)の中国人の画像データを学習させているそうです(さすが大陸、スケール大きすぎ)。同じ東洋人のデータなので、他のメーカーのAIリコンよりも日本人により適しているのでは?と担当者様よりコメントがありました。
様々な画像を見せていただきましたが、他メーカーと比べても性能やスペック、アプリケーションはまったく遜色なく、個人的にもちょっと使ってみたい装置でした。 United Imaging社の製品は、日本国内での認可が取れたばかりで、販売はこれから始まるようです。肝心のサポートやアフターサービスについては、早期に購入した施設様には手厚く対応します、との事です。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。