RSNA2019レポート 〜 Philips MRI 編

Philipsでは、1.5Tのヘリウム充填フリーマグネット(Ambition)がメインで展示されていました。

Smart Workflowと呼ばれる業務改善がなされていまして、Vital Screen, Vital Eye, Smart Touchなどにより構成されています。

Vital Eyeと呼ばれるカメラで患者の呼吸状態や心拍をモニタでき、こういった情報をスキャナー前面のVital Screenに表示します。従来のようにバンドや心電図を付けたりしなくても良いので、簡単にスキャンに入ることができるわけです。

また、他社にもありますが、指一本で天板を触れば、その位置が撮影中心まで自動的に移動します(Smart Touch)

新しいアプリケーションとしては以下のようなものがあります。

4D Free Breathingは、Golden Angleなどを用いた、息止めなしでダイナミック撮影ができる3Dのシークエンス。他社もありますがPhilipsでも今回提供されます。

SmartShimは、DWIBSのstation間でのズレを補正する技術。SiemensのiShimのようなものです。冠状断はSENSE Factor 5.5を使っていることもあり、Fat Shift Directionの極性を胸部-腹部間で変えればあまり気になるものではありませんでしたが更に改善しています。

とくに役立つのはこのようにAxial baseで撮影をしたときのAP方向のズレですね。

そのほか、EPICといのが発表に鳴っていました。これは(1) 複数回の励起において、AP/PAの極性を逆にして撮影し、間を作る(昔、丹治さんが考えていましたね)、(2) 補正の基準としてb=0 mapも参考にする、の2つのロジックから成っているようです。これはうんと早く実現しても良かったと思いますが、とにかく良かった。

そのほかMultiband SENSE。TRが短くなってしまうので、僕はそれが気になりますが、頭部ではまず役立ちますね。

そのほか、MR-Elastographyは、SEが使えるようになったそうです。

Computed DWIは、コンソールでできるように。スライダーバーがついているようです。b<0の制御は上手に出来ていそうですね。白い点がでないのに加え、黒い点も出ていないことに注目。これはさすが。

そのほか、LOVA ADCという機能があり、off centerのところで不正確になるADCを正確にする技術などが提供されるようです。

そのほかWIPに関しては、専用のスペースがあり、小原さんに説明をしていただきました。

3DのSyMRIのほか、MR Fingerprintingについていろいろと応用がありましたが、驚きだったのは、dictionaryを参照する必要がないアプローチ。へぇ〜そんなことができちゃうのか、と思いました。AIは当然ですが、motion correctionとかCS enhance (CSにDLを加える)、EPI+CSなどがありました。写真は提示できないのでご了承ください。

 

以上でPhilipsブースを終わります!

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tarorin

tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

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