RSNA2016 その7 Siemens CT – 単純X線撮影のようなGoNow

シーメンスはCTも聞いてきました。SOMATOM DriveはITEMですでに発表されているので、今回発表の

SOMA TOM GoNow

を聞いてきました。これは例の Outocomeを大きく、しかしCostを安く、の戦略製品のひとつです。16列CTですが、2管球用のTin FilterやSteller Detectorは搭載されており、コストパフォーマンスが良い機種です。

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それで、この機械が面白いのは、上の写真で左上にある、黒い部品・・・タブレット端末なんです。単純写真見たく、この場にいてもCTを撮れちゃうんですね。また患者さんのデータ入力がそばでできるので、名前の間違いがない。

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放射線防護の板などがあれば、その影から、息どめの支持をだしたりできるんだそうです。これはびっくり。

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撮影範囲も変えられちゃうんですよ。ちなみに肺を自動認識するので、これは自動設定の結果を示していますが、ピンチアクションで変えられるんです。

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もちろん検査室でなくて操作室に戻ってもいいので・・・

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といった感じにも出来ます。これホントに単純写真みたいな雰囲気ですね。

そしてすぐにコンソール上で様々な画像がつくれちゃいます。

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↓これはそのひとつ Bone Reading。肋骨の番号を数えるのって本当に大変なので、これがあるといいですよね〜。昔、マリアンナにいたときに栗ちゃん(いま聖路加病院の部長を務めている栗原先生=すっごい研究の目のつけどころがシャープな先生、愛着を込めてみんなが栗ちゃんと呼んでいます)に、フィルム上のCT画像で肋骨の数え方教わったなぁ・・。

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あと面白いのがこれ。正面のトップにはこんなでっぱりがあるのですが、手前の方の下の部分にはLEDが入っていて、息どめの残り時間をLED点灯数の減少でしめしてくれるんです。

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患者さんから見たViewはこんな感じ。下の方のLEDバー、わかりますね。残り時間分かるのは重要ですもんね。
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そのほか、天板がすごく薄くなっていました。えーっとAttenuation Correctionのためだっけな。聞いたら直します。うーんCTはちょっとヨワいです、スミマセン!

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以上、CTの報告でした!

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tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

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