RSNA2016 その7 Siemens CT – 単純X線撮影のようなGoNow

シーメンスはCTも聞いてきました。SOMATOM DriveはITEMですでに発表されているので、今回発表の

SOMA TOM GoNow

を聞いてきました。これは例の Outocomeを大きく、しかしCostを安く、の戦略製品のひとつです。16列CTですが、2管球用のTin FilterやSteller Detectorは搭載されており、コストパフォーマンスが良い機種です。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-54-21

それで、この機械が面白いのは、上の写真で左上にある、黒い部品・・・タブレット端末なんです。単純写真見たく、この場にいてもCTを撮れちゃうんですね。また患者さんのデータ入力がそばでできるので、名前の間違いがない。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-55-03

放射線防護の板などがあれば、その影から、息どめの支持をだしたりできるんだそうです。これはびっくり。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-55-13

撮影範囲も変えられちゃうんですよ。ちなみに肺を自動認識するので、これは自動設定の結果を示していますが、ピンチアクションで変えられるんです。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-55-18

もちろん検査室でなくて操作室に戻ってもいいので・・・

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-54-35

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-54-41

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-54-50

といった感じにも出来ます。これホントに単純写真みたいな雰囲気ですね。

そしてすぐにコンソール上で様々な画像がつくれちゃいます。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-55-39

↓これはそのひとつ Bone Reading。肋骨の番号を数えるのって本当に大変なので、これがあるといいですよね〜。昔、マリアンナにいたときに栗ちゃん(いま聖路加病院の部長を務めている栗原先生=すっごい研究の目のつけどころがシャープな先生、愛着を込めてみんなが栗ちゃんと呼んでいます)に、フィルム上のCT画像で肋骨の数え方教わったなぁ・・。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-55-35

あと面白いのがこれ。正面のトップにはこんなでっぱりがあるのですが、手前の方の下の部分にはLEDが入っていて、息どめの残り時間をLED点灯数の減少でしめしてくれるんです。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-55-43

患者さんから見たViewはこんな感じ。下の方のLEDバー、わかりますね。残り時間分かるのは重要ですもんね。
%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-55-58

そのほか、天板がすごく薄くなっていました。えーっとAttenuation Correctionのためだっけな。聞いたら直します。うーんCTはちょっとヨワいです、スミマセン!

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-12-01-0-56-05

以上、CTの報告でした!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

※以下ドメインメールアドレスはプロバイダのフィルタが厳しく、到達率が低下しております。
確実なメール受信の為に、GmailもしくはYahooアドレスでの登録を推奨しております。

@icloud.com @me.com @mac.com @hotmail.com

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

  1. MRI fan.net編集委員の島根大学医学部附属病院 塚野優と申します。今回は、2 point …
  2. <新企画>「撮像のワンポイントアドバイス」 ★~★★★までの難易度を設定し、MRIにおける基…
  3. MRCPの役割の一つとして「胆嚢管の描出」は非常に重要です。今回の記事では、この点に絞ってお話しし…
  4. はじめに みなさま、はじめまして。東筑病院 野中 康行 と申します。 東筑病院は福岡県北九州市に…
  5. <新企画>「撮像のワンポイントアドバイス」 ★~★★★までの難易度を設定し、MRIにおける基…

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

    心臓ペースメーカの構造って? 一口に心臓ペースメーカといっても、下図に示すようにペースメーカ本体(…

年別アーカイブ

ページ上部へ戻る