RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー (1) 高橋光幸

MRIfan.netでは、これから毎週1回のペースで、「RADっていいとも」の企画を初めます!
この企画は、私が「Rad Fan」の編集をしていた際に発案して始まり、とても評判が良かったのですが、オランダ留学した2007年から休載となっていました。
いま、Webで復活します! 第1回は、このMRIfan.netの編集も務めている高橋光幸さんから始めていただきます (Chief Editor)

 

題名 -こだわり-

顔写真横浜栄共済病院放射線技術科 高橋 光幸

自己紹介

血液型は几帳面なA型です。アラフィフです (^^) 勤務先は国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院 放射線技術科で、この病院での勤続年数は20年目になりました。診療放射線技師歴は26年です。担当しているモダリティーは未だにMRIです。現在は技師長職も兼ねているので、自分で触る時間が極端に少なくなりました(><) 患者の入れ替えを手伝いながら事務職。またお昼の食事交代など、人が足らない時にスキャンをしています。

趣味はDVD鑑賞プチ風景撮影です。

幸せのかたち映画が本当に大好きで、映画館に行くこともありますが、もっぱらDVD鑑賞ですね。いままで、たくさんの映画を見て、多くの感動をもらいました。最近では、古いですがウイル・スミスの『幸せのかたち』を見て大感動してしまいました。最近なかなか鑑賞できないのがちょっと不満です。見てない方は是非見て下さいね。お勧めです。

2014-10-25 09.19.55皆さんは、Facebookをやっていますか?私は数年前から利用させていただいています。そこでは写真をアップして記事を書くのですが、写真を撮影しているうちにどんどん写真撮影するのが好きになってしまいました。この写真は先週、滋賀に講演に行かせていただいた時に寄り道して撮影したものです。琵琶湖の少し上に余呉湖という湖があります。25年ぶりに寄って撮影してきました。デジカメもってぶらぶらするのが大好きです。ちょっと暗いですよね。でも心が落ち着きます。

 先輩の一般撮影技術に憧れ

技師になりたての頃はX線の一般撮影が大好きでした。交通事故の患者さんは、通常の立位で撮影できないので、寝たままの状態でどうやったら教科書のような画像を撮影できるのかに熱中した覚えがあります。最初に勤めていた病院に、今も尊敬する先輩がいます。その先輩の撮影しているところは実にかっこよく、すべてが見本でした。先輩の技術は見事なものでした。

ですからその当時、工夫により画像が大きく異る一般撮影と異なり、「CTは誰が撮影しても同じ」という先入観があり、あまり好きではありませんでした。数年後、ローテーションにより、MRIをメインで撮影する機会がおとずれましたが、CTと同じく断層画像だから、同じかなぁと思い、仕方なくMRIをやり始めたというのが本当のところです。

 

MRIの魅力にハマる

ところがどっこい、やり始めるとものすごく面白い。MRIは複雑なんですね。「どうやって撮影するのか?」ということから取り組み始め、MRと名の付く日本の文献は片端からコピーをして読みまくりました。この頃は今のようにMRIの教科書は多くはなかったので、文献を読むことは非常に大切でした。どこに出かけるにも紙袋に文献コピーをいれて移動、赤い蛍光ペンは必重品でした。なんでもそうだと思いますが、MRIは特に、勉強すればするほど面白くなり、急速にMRIの魅力に引き込まれていきました。

当時は、Gradient Echo法の一種である「SPGR法」が世に出始めていたころでした。SPGR法は、Spoiled RFという技術を用いて、とてもきれいなT1強調画像がとれます(=残留横磁化成分を画期的に排除できました)。そこでSPGR法を用いたDynamic MRIがトレンドになっていました。しかし、勿論それを使用できるわけではなく、とても悔しい思いをしました。そこで「なんとかDynamic MRIができないものか?」と悩み、SE法を使用してDynamic MRIをやりはじめたのは良い想い出です。最近でこそSpecの高い装置を触っていますが、数年前まではあまり縁がなかったのです。

 

 最先端の装置でなくても、こだわりを持って・・

Signa PP

MRIに初めて触れたのは1987年ですから、もう27年にもなります。初めて触れた装置は、日本で4台めのGE社のSigna ver3.0です。上は、当時の写真と研究成果です。

約30秒かけて、たった3スライス撮影できる方法でしたが、それでも、HCCやRCCの動脈相で濃染する像を得ることができました(画像はRCC)。この時、あきらめず、なんとか工夫すればできるんだと悟りました。装置はたしかに最新ではないが、考えれば、工夫すればなんとかなる。できる。今振り返ってみると、ここに自分の原点があると思います。みなさんのなかで今、最先端の機種を使えなくても、チャンスが巡ってくると思うので、ぜひその時のために、今ある機械を使い倒して腕を磨いておいてください。

私は、『なんとか工夫で!!』とかいう言葉が本当に大好きです.私の尊敬する先輩もそうだったのですが,それはこだわり』からきているということです.こだわり,こだわれ.今度は,若い方にこだわり』を是非伝えて行きたいと思っています.

 

次の人は・・・

聖麗メモリアル病院 ふみぽんこと石森文朗さんをご紹介します。石森さんは長く映像情報メディカルの企画で『ふみぽんが行く』という記事を書いていましたので、ご存知な方が多いかとは思います。診療放射線技師さんです。私はそれ以前からの知り合いでして、神奈川のGE MRのユーザ会にお招きしてからのお付き合いだったと記憶してます。すでにこのブログでも記事を書いていますが、文章も上手く、ネットの情報など、雑学も幅広く本当に物知りです。少しわけてもらいたいですね。(^^) 石森さんからどんな情報が出るのかすごく期待しています。宜しくお願いします。

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Takahashi Mitsuyuki国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院放射線技術科

投稿者プロフィール

診療放射線技師歴はなんと37年となりました。技師人生も最終章ですね。現在は病院の技師長職を行っています。お昼の食事交代にMRI業務をおこなっています。まだまだ現役ばりばりばりです(笑)。宜しくお願いします。

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  1. 2019-1-12

    ペースメーカ本体(ジェネレーター)の型番だけで、MRIの安全性を判断しないでください!!

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