RSNA2015 その7 GE MRI

さて、本丸(?)GEのMRIについて新しいところをお伺いしてきました。

ViosWorks

今年は、この「ViosWorks」(ビオスワークス)というのが新しいコンセプトだそうです。4D flow の解析画面ですが、Cloud上で処理を行うというコンセプト。

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↓ベクトル表示したり、

スクリーンショット 2015-12-01 21.40.45

↓絶対流速のカラーマップをしたり、

スクリーンショット 2015-12-01 21.40.51

↓Pressure Gradientを(ベルヌーイの定理を用いて)計算したりできるのですが、、

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↓こんな風に、取得したデータをアップロードして、クラウド上で計算することが新しいコンセプトのようです。

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撮像時間が8〜10分。取得した10G〜20GBのRaw dataのアップロードは、15〜20分位かかりますが、その後はクラウド上の高速なGPUで計算して、リアルタイムで結果を返します。まだ料金体系は決まっていない(固定料金なのか従量制かなど)のですが、これを採用することにより、アプリが新しくなった時には、iOSのアップグレードのようにネット経由でできるというメリットもあるとのことでした。

新技術紹介コーナー

スクリーンショット 2015-12-01 21.41.35

新技術紹介コーナーが設けられていて、下のように (1) ViosWorks, (2) MAGiC (Synthetic MRI), (3) Silent scanのことが紹介されていました。

スクリーンショット 2015-12-01 21.41.45

 

SIGNA Pioneer 3.0T

昨年発表されたSigna Pioneer3.0T(2014年の記事)ですが、もう一度MR750wとの比較をしますと、

Pioneer 3.0T  より臨床的  下記のオプションには対応しない。設置面積が小さいメリットがある。
MR750w    より研究的  さまざまなドックオプション(FUS, MR+RT)・デタッチできるテーブル。

という違いがあります。Pioneerは、ハイエンド臨床機というコンセプトであるわけです。これを用いて続々と良い研究がでているとのことで、日本の先生方のコメントもでていました。慶応の奥田茂男先生は、FOCUSがとても良いとお話でした。
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それから増井孝之先生の勇姿も。あっ、目をつぶっているタイミングで撮影しちゃいまいた(><)

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SIGNA Voyager 1.5T

そして今年のRSNAでは、Pioneerの1.5T版である、Voyagerが発表になりました(FDA未公認)(日本語読みはボイジャーで良いと思います。英語的にはボャジャー的な発音)。

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このVoyagerは、コンパクトなPioneer 3.0T (設置面積29平米)よりもさらに狭い、27平米で設置可能です。さすが日本の設計 (^^)

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Voyagerは、Pioneerでできることはほとんど出来るようです。

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TDI (Total Digital Imaging)

DST (Digital Surround Technology)

あと、PioneerとVoyagerに搭載されているデジタル技術(TDI; Total Digital Imaging)について説明を受けました。まず最初のDSTですが、これは「Whole Body Coil」と「Surface Coil」で同時に信号を取得する技術

WB Coilを用いれば、均一性のよい画像が撮れますがSNRが低いですね。SurfaceコイルはSNRは良いけれど、均一性が悪い。これは古くはCLEAR(Philips)のようなコンセプトで、まずはWB Coilで撮影しておいて、その情報をもとにSurface Coilのintensity collecitonなどに使いました。

今回のDSTは、両者の干渉をうまく排除して、同時収集するので、両方のメリットを活かせます。さらに、同時収集なので、お互いの取得信号にmis-registarationが発生しないというメリットもあります。

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DDI (Direct Digital Imaging)

ふたつめがDDIです。これは、一つのチャンネルに一つのdigitizerを割り当てるという技術。ちなみに、Digitizerは、コイル内ではなくスキャナーの方に。この辺りはPhilipsは、コイル内にあるので優位性を唱えていますが、GEさんの話では以下のようでした。(1) Diditizerはまだ重いので、コイルに入れると全体が重くなり患者に負担がかかる (2) Digitizerを小型化してコイル内に入れるとかなりのコスト圧力になる、(3) 測定したところ、コイル内とスキャナー内でそんなにSNRは瓦かなった、、ということでした。なんでも得失がありますからね。

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DMS (Digital Micro Switching)

3つめめがDMSです。これは、敢えて機械式のスイッチを採用することで、超高速スイッチング(Silentに必要)を可能にするとともに、発熱がほとんどない(これも昨今のMRIで重要だと思います)ことに寄与するとのことでした。
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このような技術に支えられて、Pioneer / Voyagerがあるとのことです。以上でGE MRIの報告を終わります。

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tarorin

tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

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