ITEM2023 〜富士フイルムヘルスケア編〜

横浜栄共済病院の高橋です。昨年に引き続きJRCに参加させていただきました(土曜日にJSRT、日曜日はITEMへ参加)。土曜日はあいにくの雨でしたが、夜には数年ぶりに情報交換会に参加しました。日曜日は前日とは一転して、晴れ夏日?で4月なのにジャケットを脱いで会場を回りましたが、ご参加された皆さまはいかがでしたでしょうか?

お世話になっているメーカへのご挨拶も兼ねて各ブースへお邪魔しました。また本企画において、昨年同様富士フィルムヘルスケア様への取材をさせていただきました。ITEM会場については、金曜日、土曜日はわからないのですが、コロナ前の参加人数にはまだ戻っていない印象でした。しかし昨年よりも多くの来場者がいたと思います。

説明してくださったのは、富士フィルムヘルスケアの京谷 勉輔さんです。昨年に引き続きお世話になりました。新しいMRI装置 1.5T ECHELON Synergy(エシェロン シナジー)のモックアップが展示してありました。ボア径の大きなタイプです。

富士フィルムヘルスケアのMRIラインアップです。新しく発表されたSynergyは1.5Tのフラッグシップモデルです。

MRIのモックアップとコイルの展示がありましたが、推しはこの新しいHeadコイルです。Open FlexFit Neuro Coilと呼びます。これは現場の技師さんの意見も取り入れた優れものです。写真のように様々な使い方があります。例えば画像左のOpenですが、最近は超高齢者時代で、円背の方が多くいます。加えて首が固く、ベッドに寝るとすごい角度で顎が上がってしまいHeadコイルに収まらないことが多々あります。このOpenを使った画像を見ると、良いSNRで頭部T2強調画像が得られているのがわかるかと思います。このように様々な用途に合わせてコイルの形状を最適化できるのが売りです。

Open FlexFit Neuro CoilのFullモードです。写真にあるように左手で上下するだけで頭部にフィットします。頸部の部分の左右はマジックテープで固定できるようになっています。かなり頭部、頸部に近づけた状態でコイルを配置することができます。

こちらはOpen FlexFit Neuro Coilのオープンモードです。日本人は首の短い方が多いのでこちらのモードが重宝します。

One Action Settingとは「片手一本でできること」を指します。実際に私もやってみました。非常に簡単にセッティングが可能です。従来型のコイルよりもSNRが高いということでした。

実際の画像を見せていただきましたが、非常にQualityの良い画像が出ていました。このコイルで甲状腺まで撮影できるということです。

富士フィルムの頭部の画像解析のバリエーションは特徴的です。脳区域解析というアプリケーションも出ました。テンソルイメージ解析も非常に綺麗です。またQSMという磁化率の定量マッピングもあります。4Dフロー解析もできるようです。このあたりは他社を凌駕しているのではと考えています。

54.5cmx72cmの体幹部用コイルです。持たせてもらったのですが非常に軽く、先の頭部コイル(頸部のアタッチメントあり)との組み合わせでDWIBS含む全身MRI撮影が可能ということでした。モデルの人形も標準体型であったので十分全身MRIとしてのカバレージはできるものと考えました。

富士フィルム加藤さまにも加わっていただき、本MRI装置の特徴をお話いただきました。頭部のセッティングを行い、撮影テーブルを高くし、スタートボタンを押すだけで自動で頭部の検査を施行してくれるとのことでした。ランドマークのセットは不要だそうです。これには非常に驚きました。操作者はガントリ周囲のスタートボタンを押すだけで、MRI室を出て操作卓にたどり着いたころにはSurvey画像が撮像されており、AC-PCラインなどに沿ったLocalizeができあがっているとのことでした。特に微調整なしであれば、バックアップ後に自動でプロトコールを走らせ、頭部MRAのMIP画像も自動で体裁を整えてくれるようです。撮影後すべての画像を自動転送設定して良い施設状況であれば、ほぼ自動運転で撮影できるようになります。一連の技術には富士フィルムが特に力を入れているAI技術がふんだんに使われているということです。近い将来、ほぼ技師なしの検査ができるようになるのかもしれませんね。

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