もしも、EDチューブ*を挿入している患者のMRIは可能ですか?という質問が現場に連絡がきたときに皆さん何と返答していますか?
*EDチューブは「経鼻的に胃又は小腸に留置し経管的に栄養を腸内に補給する」ためのチューブ。ちなみにイレウス管チューブは先導子金属球があるので、本品の使用中はMRI検査を行わないこと(MRIの高周波電磁場の影響で金属部品が局所高周波加熱を引き起こし、患者に火傷等の被害を及ぼす恐れがある)となっている。
以下の内容はあくまでもフィクションです。実際に起きた事象ではありませんが、起こりうる事象をシミュレーション風にMRI安全情報をお伝えします!!
あるA病院での出来事です・・・・、ベテランのMR担当技師が経験した事象を紹介します(フィクション)
EDチューブを挿入している患者のMRI検査の施行についての有無について、臨床医と以下のような対話をしていませんか?
でも、あるときに別のB医者と対話した時に、1つ分かったことがありました。
EDチューブってガイドワイヤーを使って挿入するもので・・・、だから検査する時にはワイヤーは必ず抜いて検査をするように先輩に習ったし・・・、新しいEDチューブの製品なのかな?
そこで検査を施行するのをStopして、手間暇はかかりますが上司を通じて物品管理部に問合せをしました。
なんと・・・・「EDチューブ」という名の別の商品が存在し、すでに院内で使用されていたのです。
で、さらに物品管理部が言うには“EDチューブ”と言えば「ニューエンテラルフィーディングチューブ(スタイレット付き) 」を医師達は使用しているようです。ところが現在「EDチューブ」という商品名のチューブも納入されているそうです(在宅医療でよく使用されているそうです)。ただし5Frのものしかないのでほとんど使用されることがないようです(互いに5円の差の商品だそうです)。
経鼻的にチューブが入っている患者のMRI検査ができるかできないかの対話(お手本)は・・
古い固定概念を捨てて常に新しい情報を取得する環境作りが大切だなあ。。と気づいた事象でした。
いかかでしたか?
皆様のご施設ではどのように臨床医と対話をしながら検査を進めていますか?。臨床医との対話に違和感を持ったら検査をStopする勇気も必要かと思います。
そして経鼻・経口のチューブ系を挿入している患者さんのMRI検査は、必ず検査前に先端(体内)に金属が無いか?を直近に単純Xpを確認して検査をすることをオススメします。
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