ホールD(教育展示のある場所)には、100周年を記念した特設ブースが設けられていて、レントゲン博士が迎えてくれます。
人の形のスクリーンにプロジェクション・マッピングがなされています。自分の位置を動かしても、目がついてくるように見えて、不思議ですね。
1895年にX線を発見し、奥さんの手の写真を撮ったことや、それから放射線科学が発展したことなどについて話しています。
特設ブース内の展示
特設ブース内には、この他にいくつかの展示がされています。
びっくりしたのは、島津製作所が、1918年に作ったレントゲン撮影装置。こんなに古い製品があるんですね。この頃はドイツと友好的な関係になったので、技術移転がはやかったのでしょうか。
そのほか、Mayo Clinicが、イギリスのEMI社で作成したCTを1972年に導入した実機が展示されています。Mark-Iという名前は知っていましたが実物は初めて見ました。
ガントリが(初期には頭部専用だったので)とても小さくコンパクトな感じです。
これはMayoで初期に撮影された頭部CT(1973年)と、現在の品質の比較。「すばらしく進歩した!」とも言えますし、「単純写真しかなかったときに、左の画像は本当に衝撃だったんだろうな、最初からすごいクオリティだったんだな」とも感じます。
1975年には体幹部も撮影できるCTが生まれます。これからCTは長足の進歩を遂げ、日本が誇る片田先生のヘリカルCT、そしてマルチスライスCTがへと繋がることになります。改めて振り返ると、すごいですね。
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