フィリップスヘルスケアブースに行ってきました。担当していただいたのは中村理宣さん(向かって右)でした。ありがとうございました。真ん中筆者です。左は東北大学病院の伊藤大輔さんです。
今年はこの3つのお話を聞きました。なかなか聞き応えがあり、素晴らしい内容でした。まずはこちら、これが一番凄い内容です。皆さん目から鱗だと思います。フィリップスがやってくれましたという感じです。それでは早速。
ScanWise Inplant 安全な検査のアシスタントインターフェイスができました。正直これ凄く驚きました。スライド右は、ある条件付きMRI対応デバイスの添付文章です。空間勾配やSARの制限が書かれています。
オペレータコンソールに情報を入力していくインターフェイスです、操作モードも直接変更可能になっています。妊娠や体内インプラントの有無も入力します。
添付文章の制限値を入力していきます。空間勾配や最大傾斜磁場強度の制限を入力します。
SARもしくはB1+rmsの変更が可能なのと、上限制限値が入力可能です。ここも入力になります。
撮像条件を入力すると、これから使用するExam Cardの撮影パラメータが制限値に合わせて自動で変化してくれるものです。これは素晴らしいとしか言いようがないですね。自動で変化してくれるというのが今までできていなかった。そこが凄いです。
空間勾配の注意喚起も画面に出てきます。この赤のところが空間勾配が大きいところです。
その撮像条件で撮影された腰椎の画像です。特に問題なく、安心安全に検査ができるわけです。フィリップスに拍手です。
上記3枚の画像で強調したいのはスピードです。フィリップスは撮像プロトコールもこのように組んで広げようとしています。そのように理解しました。超高速で撮影できますね。
昨年デモで展示のあったIn-bore experienceですが、エビデンスも出てきました。グラフのように再撮影率は低くなったということでした。確かにそういう効果はありますよね。検査室内が一変するわけですから。
患者から見て、このように息止め時間も感覚的にわかるようになりました。
国内のお客様と共同開発したアプリケーション 3D-CINEMA, iMSDE, 3D-SHINKEI 3D-CINEMAは説明くださった中村さんが大きく開発に関与しています。凄いことです。
3D-CINEMAは非造影MRDSAです。一言で言えば、造影剤使わないで、血行動態が観察できます。当院の脳外科にも見せてあげたいです。一方でGE社のように定量画像(灌流画像)を取得できると良いと思いました。
3D-Brain VIEW with iMSDEこれ完璧ですね。3D-FSE(VFA)に血管などの動くものを排除する傾斜磁場を印加します。TEが少し延長しますが、血管が綺麗に抜けています。素晴らしいです。
3D SHINKEI これもiMSDEを応用した例ですが、本当に素晴らしく綺麗です。何度も拝見していますが、これを見たら臨床の先生は全例これを撮影したいと絶対言うでしょうね。それくらいインパクトがあります。
従来より、CTと放射線治療計画装置は伝統的なのですが、CTはコントラスト分解能が非常に悪い。X線も使うということで、放射線を嫌うヨーロッパでは、おそらく早くから、MRIの放射線治療領域の活用を考えていたのでしょう。治療の体位と同じように撮影する工夫が必要となります。腹部の吊り下げはDWIBSにも応用できそうです。
皆さん、これわかりますか?MRIですよ。向かって左がMRI、右はCTです。すごい技術ですね。MRCAT画像と呼びます。治療計画に用います。
MRCAT画像はご覧のようなアルゴリズムで作成します。mDixon法を使います。MRCATのCT Like画像は凄いですね。
シーメンス同様Multi-Band SENSE が可能です。昔のGE社のPOMPです。EPIで使うとすれば、同時に2スライス撮影できるので、同じ撮影時間で、2倍のスライス枚数が取得できます。Multiband factorは2, 4, in plane SENSEも併用でき、キャリブレーションスキャンは元画像がEPIなので、EPIベースで撮影しB0 MAPで補正します。
それを応用して他断面のfunctional MRIが撮影できるし、より多軸のDTIが撮影できます。DWIBSにも応用できないのでしょうか?気になります。今年のRSNAではまたどんな情報が飛び出すか?楽しみです。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。