ITEM2023 – Canon medical systems編

今年もCanonのブースを見てきました、等潤病院の松島です。あまりの人の多さに驚いてしまいました。

MRI装置としての大きな代わり映えはありませんでした。しかし撮像技術の向上は目覚ましいですね。
CanonのDLR-AiCEは各装置で使用が可能となりその数は300台をこえました。

AiCEが世に出て4年。ノイズをなくすだけではなく画像を鮮明にする技術が登場しました。

PIQE (Precise IQ Engine)

これは何かというと、低空間分解能の画像を高分解能画像にすることができる、すなわち鮮鋭度とSNRを向上させた画像を得ることができる新技術です。

PIQEは超解像DLR技術であり、Neural networkにおけるデノイズだけでなく、そこにZIP(Zero-fill interpolation)法を用いてHigh SNRとHigh resolutinon画像を描出します。

この技術により通常ではノイズの多い画像でも高精細に描出できます。

また、高分解能にせず通常の分解能を想定し収集マトリックスを減らすことで撮像時間を短くすることが可能です。

動きに弱い肩関節撮影も短時間で検査を終了できます。

新Version 9.0

今年はVersion 9.0がリリースされます。



さきほどのPIQEを筆頭に、新しい動き補正技術IMC(Iterative Motion Correction)

k-spaceの埋め方により高速撮像を可能としたSequential Wheel。

高精度な高速撮像技術Exsperや、Version8からある既存のアプリケーションソフトもさらに進化しました。患者にやさしくかつ診断に多大なる情報を与えてくれる Canon-MRI には今後も期待です。

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