ISMRM 2016 レポート(GE) 古河勇樹

「SIGNA Architect」の発表

ISMRM2016 3日目に新しい3T MRI装置の「SIGNA Architect」が、SIGNAシリーズのハイエンド機として発表されました。日本を始め全世界で、薬事未承認のため発売時期や仕様変更の可能性を含むようですが、速報として報告させていただきます。

SC 2016-05-12 22.15.53

機能について

最大で128ch coilの使用を可能とし、built-in 40chコイルを搭載しています。それに合わせ、コイル1つごとにデジタル変換を行いノイズの混入を防ぎ、転送速度の向上を行ったとのことです。マグネットなどは「Discovery MR750w 3.0T」と同じなので、静磁場の均一性やslew-rateなどは変わりません。そのため、MR750wからのUp-gradeが5日ほどで可能であり、SNRが約51 % 向上するとのことでした。コイルでは「48ch Head coil」「18ch T/R Knee coil」「16ch T/R Wrist coil」「16ch Shoulder coil」が同時に発表されました。まだ、128ch全てを使用するコイルは発表されていないとのことでしたが、今後の開発を含め、非常に楽しみです。

SC 2016-05-12 22.18.50

アプリケーション「SIGNA Works」

アプリケーションは「SIGNA Works」として4つの大きなカテゴリー「Hyper Works」「Image Works」「VIOS Works」「Silent Works」が発表されました。この「SIGNA Works」は、リコンストラクターUp-gradeの対応により、 現行機全てで使用可能とのことでした。

SC 2016-05-12 22.20.24

「Hyper Works」

その中で「Hyper Works」は、PIと併用可能な圧縮センシングである「Hyper SENSE」
3D-VRFA-FSE法であるCUBEに、局所励起が可能となった「Hyper CUBE」
3枚までのスライス同時励起が可能となるMulti-Bandである「Hyper Band」の3つを総称していました。

「Image Works」

「Image Works」はPROPELLER の設定項目が変更され、サイレントスキャンの併用などが可能となり、cDWIのリリースや2point Dixonの精度向上などが紹介されていました。

「Silent Works」

「Silent Works」では3D-T1WIにて横断像で撮像枚数が緩和され、撮像時間短縮が可能となっていました。

進化を続けるGE Healthcareに目が離せません。

自己紹介

東京警察病院 古河勇樹と申します。今年でMRI経験は6年となりました。当院はローテーション制なので年に数カ月しか担当していませんが、MRIの魅力にどっぷりはまっています。勉強すればするほど無知の自分に気づき、それでもまた学びたくなるMRIに出会えたことに感謝です。

SC 2016-05-12 22.23.45

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
古河 勇樹

古河 勇樹東京警察病院 放射線科

投稿者プロフィール

当院はローテーション制なので年に数ヶ月しか担当していませんが、MRIの魅力にどっぷりはまっています。
勉強すればするほど無知の自分に気づき、それでもまた学びたくなるMRIに出会えたことに感謝です。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

MRIfan.netからのメルマガを受け取る!

*メールアドレス
*お名前(姓)
*種別

おすすめ記事

  1. 本日は、MRIの話ではないのですが、第52回日本医学放射線学会・秋季臨床大会(中島康雄大会長・新宿)…
  2. 第52回日本医学放射線学会・秋季臨床大会(中島康雄大会長)の、ザイオソフトイブニングセミナーにおいて…
  3. 日本人は入浴、とくに温泉が大好きです!外国人には頻繁に入浴するという習慣はないそうですが、・・・(続…
  4. (追加・修正)Philipsのスライス厚(Package 1のとき)を修正しました。また、IR pu…
  5. はじめに GEユーザーの皆さん、DWIBS撮影を始めてみませんか?DWIBSは、PET-CTにも代…

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

Facebookもチェック!

話題をチェック!

  1. 2017-10-19

    検像運用について

     はじめに まだフィルム運用のころ,一般撮影のみならず、放射線検査においては撮影条件を駆使してよい…
  2. 2018-4-9

    Web議論の場 〜 ecasebookの運用について

    副編集長の高橋でです。 新年度を向かえ、またJRCの総会も近づいてきて皆さん張り切っていらっしゃる…
  3. 2016-3-15

    安全管理ーMRI編ー 事故を起こさないために

    【これはMRI創意工夫懇話会(2017年2月17日)に行われたミニレクチャーの一部をMRIfan.n…
ページ上部へ戻る