RSNA2016 その3 GE MRI (2) DV26の中身

ここでは、SIGNA Architectで可能になるDV26の中身をご紹介します。

主なものとしては、

  • ReadyView on Console
  • PROPELLER MB (Multi Blade)
  • Auto PB (Pencil Beam) Navigator
  • HyperWorks
    • HyperSense(Compressed Sensing)・・いよいよ実搭載!
    • HyperBand(Multiband)
    • HyperCube
  • ViosWorks
    • Vios3D
    • Vios7D

といったところです

ReadyView on Console

いままでAW(Advanced Workstation)でしかできなかったことが、オンコンソールでできるようになります。VRとかFusionもコンソールでできるんですよ。これはすごく大切なことなんだ〜エライ!

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PROPELLER MB (Multi Blade)

PROPELLERはSE系のT1WIも出来るようになりました!

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Auto PB (Pencil Beam) Navigator

おおっこれは近未来な感じですね。Navigatorを自動的に肝臓ドーム直下においてくれるらしい。

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プログラミングのアウトソーシング(Orchestra)

これまでにAPIC(シークエンスをユーザーが作れるようにオープンソース化)していましたが、これをさらに拡張して、Reconstructionも契約ユーザーに開放するようです。このあたりは、さまざまな撮影法の開発が複雑になってきているので実はすごいことだと思います。

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 3Dシークエンス(PROMO)がDIRでも可能に

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FSEのDIXONを3point(IDEAL)以外に2pointでもできるように

FSEに対して2point DIXONを許したので、十分な脂肪抑制ができる領域はこのように短時間撮影できるようになります。

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HyperWorks

HyperSense

”Sens”というのは”SENSE”のことではなくて、Compressed Sensing(圧縮センシング)の”Sens”です。長らく話題になっていましたがとうとう実際に搭載されるようです。これは期待が持てますね。

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Compressed Sensing(圧縮センシング, 以下CS)は、K-space上で、sparse(まばら)にかつランダムに取得することで撮像時間を短くし、Iterative reconstructionを繰り返して画像を得ます。SNRのペナルティはあまりないのですが実際の分解能はあまり高くないので、パラレルイメージング(ARC, SENSE)を併用した高分解能撮影を行います。例えばARC 3x, CS 3xで合計9xの画像が「SNR良く、分解能も良く」撮れるようになるわけです。

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そうすると、MRAのようなk-space上でsparseなデータはCSに適していますから、こんなふうな高分解能MRAを短時間で得られます。%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-28-5-46-28

3D画像も、時間を短く(中)あるいは、分解能を高く(右)できます。

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HyperCube

これは、従来のCubeに、局所励起の概念をいれたもののようです。高分解能3Dが短時間で撮影できます。

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なるほど腰椎の撮影とかはよさそうですね。Axial Reformatがキレイです。

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↓これはHyperCubeの局所励起を活かしたアプリケーション。
左は従来のしょぼい脂肪抑制。2番めは、Cube。折り返しがあります。3番めはHyperCube。折り返しがないです。4番目はHyperSense (CS)とHyperCubeの組み合わせ。短い時間で、アーチファクトのない画像が得られます。

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HyperBand

このシェーマとても気に入りました。マルチバンドで撮影する(同時に多段面励起する)というのはこういうことですよね!

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そうするとDTIも高分解能で撮れると。

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これは心臓のアプリケーションですが、ViosWorksでは撮像時間の短縮化のために、時間軸方向にもSparse Samplingができるんだそうです。これをKat-ARCというとのこと。そうなのか。

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その結果このように 1 Breath-holdでWhole Heart 3D Cine(Vios3D)が得られます。

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これは昨年発表のViosWorksの3D モード(4DのCine)ですが、これにもこのSparse Acquisionができ、キレイに撮影できます。

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GEのT1 mappingは、MOLLI(Inversion Recovery)のほかに、Smart T1 mappingというSR (Saturation Recovery)を使えるものもあるそうです。%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-28-5-47-35

MAGiC DWI(Computed DWI)

Computed DWIも可能に。

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カナダCircle社のアプリを採用

AWにカナダCircle社のcmr42というアプリ(すごいらしい)が採用されます。

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以上駆け足でしたが、DV26の内容をご紹介しました!

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tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

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