皆さん、こんにちは。静岡済生会総合病院 山崎敬之です。
ITEM2024に行ってきました。
今年は多くの方が来場されており、活気にあふれていました。
私は、GEブースを取材したので、ご報告します。
SIGNA Champion
今年のGEブースでは、新しい1.5T MRIが展示されていました。
機種名は「SIGNA Champion」です。
SIGNA championには、AIR technologyが搭載されています。
AIR coil、AIR Recon、AIR Recon DLを使用できます。
ボア径は70cmです。
ボアの上下は50cm確保されているため、患者さんの体位を側臥位にしても、十分な広さがあります。
SIGNA Championでは、ワイヤレスゲーティングを使用できます。
心電図や脈波、呼吸の情報を無線で送信できます。
有線と比較して、PPGの感度は2倍、呼吸の感度は4倍です。
ワイヤレスゲーティングの感度の高さに驚きます。
AIR Recon DL
たくさんのAIR Recon DLの画像が展示されていました。
PCモニタの画面を撮影させて頂いたので、少々見づらい部分もあると思いますが、ご紹介いたします。
AIR Recon DLのメリットは、SNRの向上、分解能の向上です。
ノイズが減り、画像はとても綺麗になります。
AIR Recon DLは、トランケーションアーチファクトを除去します。
下図のDLなし画像では、椎体部分にしま状のトランケーションアーチファクトがあります。
しかし、DLあり画像では、トランケーションアーチファクトが消えています。
AIR Recon DLは2Dシーケンスだけでなく、3Dシーケンス、propellerシーケンスにも使用できます。
下図は、3D MPRAGEで撮像された画像です。
中耳領域にて、propeller DWIにAIR Recon DLを使用することで、アーチファクトのない画像が得られます。
Sonic DL
心臓Cine撮像に用いることができるSonic DL というアプリケーションが発表されました。
Sonic DLは、k空間に入れる収集データ数を減らして撮像します。そして、k空間の埋まらなかったデータはDeep Learning技術にてデータ補間するアプリケーションです。
Sonic DL factorを最大12倍まで上げることができ、フルサンプリング撮像と比較して最大83%高速化できるようです。
心臓検査は時間がかかる検査のため、嬉しい技術ですね。
また、不整脈の患者さんや息止め困難な患者さんでも、Sonic DLを使用することで心臓Cine画像を綺麗に撮像できます。
MRI アップグレードプラン
全てのGE MRIは、最新の装置にアップグレードできます。
60cmマグネットから70cmワイドボアへのアップグレードにも対応しています(一部機種)。
UPグレードする際、予算やニーズに合わせて、たくさんのラインナップから選択できることは嬉しいですね。
最後に
ITEM2024にてGEブースを取材しました。
AIR Recon DLやSonic DLといったAI技術には、いつも驚かされます。
当院でも早く使ってみたいです。
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