Definition Edgeにdual energy撮影機能搭載
1管球のハイエンド機種のDefinition Edge。これに、TwinBeam dual energyと呼ばれる、dual energyの能力が加わりました。
重要な部分を下に拡大します。このように、管球は1つでも、フィルターが入っていて、頭側と尾側に異なるエネルギーのX線が照射されます。フィルターは、金とスズからなっているようです。「金(Au)」は、通常の金属フィルターとは逆に、エネルギーが低い側にシフトします。これを用いて、dual energyのデータとして取得するようです。ちなみに、照射は(1管球ですから)120kVであるわけですが、フィルタを通るとエネルギーが違うX線2つができますので、「Au-Zn 120kV」といったようなルールで照射内容を記述するとのことでした。なお、64列の機種なので、dual energyの場合は、32-32で使用することになります。
詳しい技術的内容については、機関紙「SOMATOM Sessions」にあるそうです。
搭載されているその他の機能(昨年発表のもの)
重要なもの2つについて提示しますね。
(その1) iMAR (金属アーチファクト抑制):金属のアーチファクト部分に含まれる高周波成分を取り除きます。後述のADMIREとセットで使えるので便利。
(その2)ADMIRE(被曝低減)
IRISの後にSAFIREがでましたが、、、
その次の最新版がADMIREで、これは2管球のハイエンドマシン(SOMATOM FORCE)に搭載されましたが、このEdgeにも搭載されます。ADMIREでは、逐次近似を、当該ピクセルの周囲の部分まで考慮をして計算ができるので、さらに被曝低減効果があるそうです。
例は、よくあるパターンですが、FBPとの比較。まぁSAFIREと比べてどの程度良いのか、といったことはこれからユーザーさんが評価していくことになりますね。
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