今年も、ITEM初日から東芝メディカルシステムズのブースへ行ってきました。
昨年から新しいスタートを切った東芝メディカルシステムズ。本ブースも社名は変わらずでしたが、今年は少しデザインが変わっていました。Canonの文字が見えますね。
MRシアター
MRI装置のTOPICSは、昨年は未認証製品として展示されていたガントリー内投影装置。先日認可されたばかりです。好きな映像をパネル操作で選択できるようになっています。また、検査の残り時間や患者さんへのメッセージなど、編集した画像を投影することが可能なようです。閉所が苦手な方に対する新しい対処法として注目できます。好きなDVDなども投影できるようですが、動きの速い映像は気分が悪くなったりするようです。
これは体験してみないとわかりませんが・・
MRI ブース としては、Pianissimo ZEN、Vantage-Galan3T、Olea社の解析ソフトが搭載されたWork Station Vitreaなどが目玉です。
驚愕のPianissimo ZEN
従来、東芝MRI装置は真空封入静音機構 Pianissimo を搭載し大幅な静音効果を実現していましたが、このZENは傾斜磁場コイルに流れる電流波形を限りなく小さくすることでコイルの振動を減らし検査時騒音を最大99%低減できるものです。その違いを体感してみました。この効果は絶大でほぼ無音といってもいいくらいです。
まず、搭載装置はVantage-ELAN ZENとして発売されるようです。
また、uTEを使用しているため静音だけではなく検査に対しても様々な期待ができます。
Ultra short TE(非造影MRA)
血管形態だけではなく血行動態も観察可能となっています。
4D-MRA,mASTARと東芝MRIもこれから発展していきます。
FASE DWI(EPIを使わないで、高速FSEを使ったDWI:歪なし)
一度、使用ができなくなったFASE DWIが帰ってきました。大きな歪みもなく2D画像とのFusionもきれいにできています。
FASEを使用するため、位相エンコード方向への歪みが大きく低減できるため、DWIで撮像したい部位が増えますね。
Vantage –Galan 3T
Pure RF Rxの導入により画像SNRが大幅に向上しています。詳しくは本サイトのRSNA2016のBoothReportをご覧ください。
この効果により高分解能撮像が可能です。
Vitria(東芝のWork Station)
Olea社の解析ソフトが搭載され、さらに多彩な機能が搭載されている東芝Work Station です。
この中には、cDWIやIVIMなどの解析ソフトももちろんですが、臨床病院で積極的に使えるソフトを紹介します。
Mono
過去画像との比較をしやすくするための機能です。下図は多発性硬化症の経過観察の画像です。前回と今回撮像分の画像の位置を合わせ、信号値を正規化することで新たな病変位置の確認ができ、腫瘍では大きさの違いが一目でわかります。
画像を選択し、ワンクリックすると1分ほどで作成されます。非常に簡便で有用性が高いと感じました。
Olea Nova(MAGiCのようにいろいろな画像コントラストが得られる)
MP2 RAGE を撮像することで、9種類の画像が構築されます。画質、コントラストなどが、Directな撮像とどのくらいの相違があるのか試してみたいですが、展示されている画像を見る限り、有用性の高いものだと感じました。
Vantage Titan シリーズは、Version upの時期を迎えます。ここでご紹介させて頂いたものが、早く臨床の場で有効活用されることを期待しています!
トピックス:第25回 ”画論”
年末の恒例行事である画像の祭典”画論”は、第25回を迎えますが次回は来年1月に新生会社のもと、開催されるそうです!
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