関節リウマチ 両手同時撮像法の2つのコツ

関節リウマチは、両側に生じる疾病のため両手の撮像依頼があります。手の撮像というと挙上して片手ずつ行うイメージがあると思います。両手いっぺんに撮像するのは、なかなか難しいですが我々の施設では両手を同時に行っています。

患者さんに負担を掛けず、失敗のないようにするにはどうしたらよいか?まずはここからです。

両手撮像のセッティング

用意するものは腹部用のコイル、三角マット、ブレストバンド、枕、タオルです。

図14

下図のように、仰臥位で寝てもらいます。両手を揃えて置くために、肘を伸ばし両手を前に合わせてもらいます。
この状態では上腕が力んでいるため次第に疲れ、肘も曲がり手の位置がずれてしまいます。また、手が下腹部の上に置かれるため呼吸に合わせて手も動き、画像に影響します。

画像 006

そこで、背もたれを置きます。三角のマット、枕、タオルなどで患者さんが楽な角度に調整します。

画像 007

体を起こしたほうが楽に手を揃えて前に出せます。
また、手の位置が大腿部に乗るので呼吸の動きによる画像への影響はなくなります。

最後にが曲がり過ぎないように、バストバンドなどで固定します。

画像 008

 

この体制なら、力まず無理なく寝ていられます。最後に手を真っ直ぐにするために薄いアクリル板など手の下に置きます。

指のセッティング

図11

下図のように、指はOPENにします。1分間指をくっつけてみてください。だんだん疲れてきて手の平が丸まってきませんか?その状態で撮像すると下図(左)のようになります。1スライスにしっかりと手が描出された方が綺麗ですよね。

図12

最後に、手の上にコイルをおいて検査開始です!

今回は、両手を同時に綺麗に撮像するための準備の仕方を紹介させていただきました。
是非一度お試し下さい。
最後に、体を起こしすぎるとガントリー上部に頭がぶつかりますのでご注意ください!

 

Chief Editor’s Comments

この方法は、背中を起こすことでいままで不可能だと思っていた検査ができる、という大変良い工夫だと思います。いまはボア径が70cmのものも多くなり、よりやりやすくなってきていますね。皆さん試してみてください。

 

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matsushima2社会医療法人社団慈生会等潤病院放射線科

投稿者プロフィール

足立区にある地域中核病院に勤務しています。MRIを得意というか好きで多くを学びたいと思っています。
日々時間との闘いです。新しいこと出来ないかなあと常に頭をfull回転させていますが、空回りも多いです。

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