松江赤十字病院の塚野です. 今年のITEM 2026も大変な熱気に溢れていました.本記事では,私が取材を担当させていただいたSIEMENSブースをレポートします.
ITEM初日の開場直後に伺ったのですが,朝一番にもかかわらずブースは既に多くの見学者で賑わっておりました.

取材は,岡山済生会総合病院の吉村さん(写真 右),市立函館病院の畠山さん(写真 中)という強力なメンバーとご一緒させていただきました.お二人ともご協力くださり,ありがとうございました!

MAGNETOM Flow. Elite
今年のMRブースは,『MAGNETOM Flow. Elite』の実機が展示されておりました.昨年のITEMで展示されていた『MAGNETOM Flow』と同様,わずか0.7リットルの液体ヘリウムで稼働する「ヘリウムフリー」モデルでありながら,70cmのワイドボアを採用しています.寝台を48cmの高さまで下げることが可能で,小柄な方やご高齢の患者さんへのアプローチがし易くなっており,現場目線の「人に優しい」設計が強く印象に残りました.

BioMatrix Contour XL coil
昨年までのS, M, Lサイズに加えてXLサイズがリリースされました.60×90 cmの長方形サイズで,体幹部を丸ごと網羅することが可能です.また中心付近に設けられた「通気孔」がポイントで,広範囲を覆うことによる熱のこもりを逃がす工夫が施されており,長時間の検査でも患者さんの快適性を損なわない,非常に実用性の高い仕上がりになっていました.

ComfortSound
BioMatrix Head/Neck coilに統合された,コイル一体型の音響システム『ComfortSound』も展示されていました.セットアップは専用のクッションを側頭部にサッと装着するだけという容易さながら,検査中の音楽や息止め指示がクリアに伝わります.

実際に専用のクッションを耳に当てて横から手で押さえると,外部の音はほとんど聞こえませんでした.指示が伝わりにくいことによる再撮像のリスクを減らせるため,前述のContour coilと併せ,患者さんとオペレーター双方のストレス軽減に大きく貢献しそうです.

ソフトウェア『XBシリーズ』
昨年のITEMで発表され多くのユーザーが待ち望んでいた『XBシリーズ』が,いよいよ『MAGNETOM Flow. Elite』で使用可能となります.『Deep Resolve Boost & Sharp』が3DのSPACE, VIBEシーケンスで使用可能となります.また血液信号抑制技術である『DANTE(Delay Alternating with Nutation for Tailored Excitation)』も目玉アプリケーションの一つです.


新しい技術として,Retrospectiveな動き補正技術である『BioMatrix Motion Sensor』が発表されました.

この技術は,撮像中に得られるScout像やTRごとのk-space中心部の信号情報を用いて,頭部の位置変化(X・Y・Zの平行移動,Roll・Pitch・Yawの回転)を時系列で解析・検出するというものです.画期的なのは,画像再構成の「後処理」段階で動きを補正するため,撮像時間の延長が一切ないという点です.体動を伴う検査は少なからずあるため,簡便に業務に役立てられる技術として非常に興味深いです.
今年度に入り『MAGNETOM Vida』,『MAGNETOM Lumina』で薬事承認され,順次XBにアップグレードされていくとのことです. 最新技術がいよいよ臨床現場へ波及していく兆しが見え,今後のMR検査の進化が楽しみです!
以上でSIEMENSブースのレポートを終わります.取材をさせていただきながら,非常にワクワクした気持ちになりました.
最後になりますが,お忙しい中にもかかわらず丁寧にご解説いただきましたSIEMENSの菅野様をはじめとするご担当者の皆様,誠にありがとうございました.
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