ISMRM2017 Siemensランチョンセミナー (3) コイルシム・GRASP-VIBE・電動寝台

そのほか具体的なVidaの画像などが供覧されました。

コイルシム

コイルシムができるゆになったので、頚椎のような歪んでしまうところも良好にシミングできるようになり

脂肪抑制も均一にかかっています。

↓それで拡散強調画像もすごく良くなった!って言っていました。頸髄の蛇行は確かに減っているけれど、元画像はめっちゃダメ。こういうのを平気で出して勢いで説明しちゃう人たまにいます (^^;) ちなみに、いまシーメンスさんとこれは一生懸命改善しているところで、成果はでると思います。

天板埋め込み生体センサー

あと注目なのがこれです。Vida(ビーダ)は天板に生体モニタ用センサーが埋め込まれているんです。これを用いていつでも呼吸同期、また心電図同期ができます。ケーブルレスなんです。すごいですよね。

自由呼吸で撮影する3Dダイナミックスキャン – GRASP-VIBE

もうひとつ、今回は、Compressed sensingを利用した高速スキャン(GRASP-VIBE)で、呼吸同期すらしないで撮影ができる様になりました。

電動寝台

これはエルランゲンの本社で直接見せていただいたことがありますが、電動モーターが内蔵されている寝台です。EVです笑。こういうふうにちょっと手を離して、軽く動くということを示しています(実際には離さずに操作します)。両手を握れば直進もしくは後退、片手なら回転するというロジックも積んでいるので、体験した時にこれは使いやすいなぁと思いました。

その他:2画面モニタ・DOT(自動化)など

そのほか撮影モニタが2画面になったので、画像を閲覧しながら撮影しやすくなったり

撮影の自動化がなされたりという事が進んでいます。

複雑撮影のひとつにWB-MRIがありますが、これを30分できっかり終えられるようにプロトコルが組めます。シーメンスのDWIは、筋肉の信号が強くでてしまい、これがMIP画像に投影されてしまいますが(この場合は胸部に目立っている)、これも現在改善中です。

GRASP撮影でも自動スキャンできます。

そのほか、7Tの高分解能画像などが供覧されました。

以上でシーメンスランチョンの説明を終わります。

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tarorin東海大学工学部 医用生体工学科 教授

投稿者プロフィール

MRIの撮像・フィルム焼き・患者導入に従事していた経験を活かし、企・技・医の中間の立ち位置を大切にしています。モットーは研究結果を中立的に判断すること、皆で研究成果を愉しむことです。

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