2.13土 第4回BodyDWI研究会 発表内容詳細です!

みなさん、こんにちは。いよいよ来週土曜日(2/13)は、第4回BodyDWI研究会です。関西で初めての開催なので、いままでお越しになれなかった方、ぜひお越しください。参加費1,000円で、事前登録不要です。

具体的な内容がこのページで分かります!

さて、この研究会では本音トーク満載ですので、本当に面白い発表と議論がなされると思いますが、演者の先生方から、発表内容に関する説明をいただきました。通常の抄録形式ではなく、おもしろポイントを書いていただきました!

*平原大助先生の発表について追記いたしました。(2/10)

プログラムはこちらから

10:05-11:05 各社のトピック

座長 高原 太郎(東海大学 工学部医用生体工学科)

日立:

横瀬 正知「DWIにおける脂肪抑制法と応用技術」

  • 1.5T、3Tにおける脂肪抑制(H-Sinc)法と、頭部におけるDKIについて

平原 大助「日立 ECHELON RXにおけるBody DWI」

  • 普及機ながらコイルのスライディング不要で頚部〜そけい部まで撮像可能
  • スティッチングがフルオートで可能
  • 4mm厚/b=1000/冠状断3ステーションのテスト撮像結果

フィリップス:望月 智広

  • TSE DWIの体幹部への応用(撮像時間の問題上、全身DWIBSへの適用は難しいですが、歪み対策として使用するケース有)
  • SSGR(LIPOという製品名で、Release5のソフトウェアバージョンより3.0Tで使用可能)
  • Average high b=user defined設定(Release5のソフトウェアバージョンより、b値毎にそれぞれ任意で加算回数を設定可能)
  • Acquire during delay(従来より時間短縮の目的で用いられておりますが、3Tにおいては逆にSAR上昇に伴う時間延長を伴うケースがあり、軽減方法としてSAR optimizedの設定がRelease4より可能)
  •  自由度の高い設定が可能となった点をお伝えできればと思います。

シーメンス:井村 千明

  • 最適化したプロトコルの内容
  • 既存ユーザーさま向けには、簡易マニュアルで設定についてご説明
  • 新規ユーザーさま向けには、装置設置時の推奨プロトコルに含める対応についてご説明
  • 新技術の紹介
  • RSNA2015で発表したSMS (Simultaneous Multi Slice) 技術について
  • SMSへのBody DWIへの適用の試みについて

GE:池田 浩太郎

  • DWI撮像時のTE短縮のための技術として、MPGの多軸同時印可技術や傾斜磁場の効率的な印可技術などの話、及び、Eddy Current低減技術など
  • 体幹部の局所励起技術なども少しご紹介
  • TE短縮のための多軸同時印可やEddy Current低減の技術を紹介
  • 昨年8月までは1.5T機種での検討、それ以降3.0T装置でも検討をしている。
  • 具体的な機種:Discovery MR750Wおよび、Signa Pioneer の70㎝ボア3.0T装置
  • MPGの印可 – 3in1 という3軸同時印可の技術を使用し、TEを短縮するなどの検討をしており、またT1WI、T2WIなどの比較画像も取得しているので併せて提示予定。
  •  会員制Webであるユーザーサイト「Signa・る」の紹介
  • 検討致した撮像条件、撮像時のコツや画像処理に関してなどをプロトコル集という形でまとめ、掲載していることをお話します。

東芝:

松島 孝昌

  • 東芝MRIは当施設で使用しているExcelartシリーズと最新のTAITANシリーズでコイル、使用可能シーケンスが大きく変わります。
  • 私はExcelartシリーズでDWIBSが可能であるというところをボランティア並びに症例画像にて紹介します。選択可能なTEが80であり、6軸しか設定できない中での歪みへの対応と、fannetに掲載したax+corでの撮像の話をと考えています。一世代前の装置でもDWIBSができる!という点を示したいと思います。

竹本 周平

  • Vantage 以外の、Titan1.5T、3Tにおける 状況報告と画像供覧を中心に行い、STIRやT1W含めた 条件一覧表を示す。
  • 当社のトピックスについては、新しいVerで設定可能な MPG NAQ、とMulti b-Value DWI とVitrea ワークステーションにおけるIVIMの解説を行う。

11:10-11:50 Body DWI基礎、教育的内容

座長 堀之内 隆(大阪府立成人病センター 放射線診断科)

  1. 広範囲拡散強調像施行上のポイント 松下 真弓(すずかけセントラル病院 放射線部)
    [高原コメント:すずかけでは3T装置を用いて肺がんや前立腺がんなど広い疾患の経過観察に頻繁にDWIBSを利用しています。撮影だけでなく、業務上必要となる付帯事項で重要なことがらを発表していただきます。]
  • WB-DWIでの肺野条件の運用について
  • Fusionの施行方法
  • cDWIの方法
  • 所見レポートの重要性について
  1. 拡散強調画像歪みの改善ポイント 高橋 光幸(横浜栄共済病院 放射線部)
[高原コメント:DWIは歪みを抑制することが技術的に大切です。これ一点に絞って解説をしていただきます。]
  • 拡散強調画像はなぜ歪むのか?
  • 拡散強調画像の歪に関する撮像パラメーターは?
  • 拡散強調画像の歪みを改善する方法は?
  • 最適した撮像条件による症例(SignaによるDWIBSの試み含む)

12:00-13:00 ランチョンセミナー

座長 中西 克之(大阪府立成人病センター 放射線診断科)

  1. 骨転移ガイドラインについて

荒木 信人(大阪府立成人病センター 整形外科主任部長)

  • ①骨転移の現状と問題点
  • 疫学;common diseaseとなっていること
  • 診療の現状;各科の協力の元に診断、治療がなされるべきであるが体制は未熟
  • ②骨転移ガイドライン
  • 作成の経緯; 臨床腫瘍学会からの発刊の意味
  • 放射線診断医向けの内容紹介;各画像診断の位置づけ
  • ③放射線科医へのお願い;骨転移、とりわけ麻痺を見逃さないために
  1. 乳癌における拡散強調画像併用全身MRIの最大の利点 ‐全身検索、病勢評価のみならず脊髄圧迫を評価-

大島 和也(大阪府立成人病センター 整形外科医長)

  • ④整形外科医のなかでの骨転移の位置付け
  • 一般人、医療関係者、整形外科医の「整形外科」「骨転移」に対するイメージの解離
  • ⑤骨転移の診断、治療における緊急性
  • 骨転移はTNM分類におけるStageⅣであり、がんの病勢の把握が重要
  • 骨転移における緊急は脊髄麻痺と高Ca血症、準緊急は病的骨折と切迫骨折
  • ⑥整形外科(骨軟部腫瘍科)医が知りたい骨転移の情報
  • 緊急性を判断するために、限られた時間と労力のなかで知りたい情報
  • ⑦整形外科(骨軟部腫瘍科)医が目指す骨転移の治療
  • 骨転移に対する治療は、がんを治す治療ではなく、がんをケアする治療
  • ⑧拡散強調画像併用全身MRIの最大の利点
  • 限られた検査からできる限り多くの有用な情報が得られることが理想的
  • ⑨わたしが期待する画像検査と骨転移治療への応用
  • 原発や転移の有無やサイズだけでなく、その性状を評価
  • ⑩身近に忍び寄る骨転移
  • インシデント(自験例)からみる今後の骨転移患者への対応、注意

臨床各論

Part1 13:10-14:40

座長 林田 佳子(産業医科大学 放射線科)

  1. DWIBSによる骨転移の早期発見と治療効果判定

境野 晋二朗(すずかけセントラル病院 放射線治療センター)

[高原コメント:骨転移の診断や、経過観察への応用などにおいて、放射線治療をする立場も踏まえ、画像と臨床との橋渡しに役立つ発表をしていただきます]
  • ①自己紹介(放射線治療医および院内緩和ケアチーム担当医の立場でDWIBSを読影しています。)
  • ②私の考える撮像範囲:batson’s 静脈、Mirels分類、その他臨床的な重要度。→私は少なくとも頭蓋底~大腿骨転子部までは必要と考えています。
  • ③無治療前立腺癌のほぼ全骨にわたる造骨性骨転移の症例(造骨性骨転移はほんとに偽陰性?)
  • →私は治療介入前ならほとんど陽性と考えています。すくなくとも治療介入前でCTで指摘された骨転移をDWIBSで指摘できなかった経験はいまだありません。
  • ④骨転移の治療効果判定における画像の臨床的問題として、骨梁間型に近い前立腺癌にホルモン療法後のPSA正常化した状態でのCT上の造骨性変化の増悪
  • →このような症例を造骨性骨転移増悪としてレポートされている可能性があります。(注:前回のDWIBS研究会で発表した症例と同じです)
  • ⑤肺腺癌の骨梁間型~混合型骨転移の腫瘍マーカー上の抗がん剤著効症例の治療効果によるDWIBS信号低下とCT上の著名な再石灰化症例の提示
  • →このような症例を造骨性骨転移増悪としてレポートされている可能性があります。
  • ⑥小細胞肺がんにおける、抗がん剤治療開始後の増悪による骨転移新病変の早期発見症例の提示と放射線治療の効果によるDWIBS信号低下の症例提示
  • ⑦肺腺癌の治療経過における1cm弱の骨転移を指摘できた症例提示
  • ⑧肺扁平上皮癌後の治療経過におけるほんのわずかな、よくみれば気が付く程度のCTの骨転移の変化を指摘できた症例の提示
  • ⑨乳癌の混合性骨転移の治療効果判定はどうするの?→DWIBSで経過観察している症例の提示
  • →たまにCTもとってますが、CTで治療効果判定は不可能と思います。
  • ⑩ランマーク使用における骨の再石灰化とDWIBS信号変化を観察できた肺腺癌の症例の提示
  • →ランマークやゾメタなど骨転移治療薬についても整理が必要な時期だと思います。
  • ⑪胃がんの頭蓋底骨転移による複視を指摘できた症例提示
  • →頭蓋底骨は様々な脳神経が通過するので臨床的には重要です。
  • ⑫子宮がんの頭蓋底骨転移による舌運動障害と舌萎縮を指摘できた症例提示
  • →舌萎縮の写真もあります。
  • ・DWIBSの読影だけでなく、様々のがんの骨転移を実際に治療している治療医なので、本当に臨床に役立った症例を厳選して話したいと考えているが、限られた時間であるため上記のうち数例は削除するかも。

 

  1. CRPC(去勢抵抗性前立腺癌)症例経過観察におけるDWIBS法のインパクト なぜDWIBS法の普及が望まれるのか?〜

片平 和博(熊本中央病院 放射線診断科)

  • 前置き:泌尿器科医にとって、前立腺癌の経過観察でCRPC状態前後において画像での経過観察は様子が異なります。
  • CRPC前の状態であればおおよそPSAに病態が相関しますが、CRPC状態になると、PSAが著明低値であっても驚くほど病態が進行することもあり油断なりません。そこで今回はCRPC状態に絞って当院の症例から得たデータをお示ししたいと思います。
  • ①前立腺癌転移に関する経過観察CT/骨シンチ v.s. DWIBS
  • ②当院のCRPC症例に対するDWIBSから得られた情報まとめ
  • ③CRPC状態におけるシーン別DWIBSが有用であった症例群の提示
  1. 造血器腫瘍におけるWB-MRIの臨床的意義

多田 雄真(大阪府立成人病センター 血液内科)

 

Part2 14:50-15:50

座長 信澤 宏(川崎幸病院 放射線診断科)

  1. 頭頚部癌骨転移症例 WB-MRI, FDG-PET, CTから特徴を捉える〜

中西 克之(大阪府立成人病センター 放射線診断科)

  1. 希少な頭頚部癌骨転移だが、骨転移率は低くないので要注意。
  2. 肝転移、肺転移がない骨転移単独で発見される頻度も低くない。
  3. 上、中、下咽頭のSCCでは造骨性転移、しかもDWIで高信号、そしてADC値低下、これが特徴ではないか?

2.医療マネージメントの視点からみたDWIBS -DWIBSの有用性と普及のための試み-

福原 昇(相模原協同病院 放射線科)

  • 放射線治療は局所治療であるから、病巣の存在部位を治療前に正確に把握しておく必要がある。この検査としてDWIBSは有用である。
  • 放射線治療の技術が進歩し病巣局所を精度高く治療可能となった現在ではその有用性はさらに高まっている。
  • DWIBSの臨床適応をPET/CTと比較して論じる
  • DWIBSという新しい技術をいかに世間に広めるかをマネージメント理論をもちいて議論し具体的な普及方法を提案

16:00-16:30 代表世話人として、技術的アドバイス 

高原 太郎(東海大学 工学部医用生体工学科)

[高原コメント:本年はある程度の撮影ガイドラインを設定しようと思っています。このために、地ならしとして、今までの経験をもとに、必要と考えている条件を提示します]
  • カバーすべき範囲を定義する。
  • 撮像に必要な条件について定義する。
  • 読影に必要な(供すべき)画像の種類を定義する。
  • 反転画像のハンドリング。
  • Fusion画像のハンドリング。

16:30- 新たな取組み!!無制限1本勝負-各施設プロトコール大集合

画質を保ちながら時間短縮!全自動洗濯機の如く、簡単な画像処理(検像)を目指して〜

【発表施設につきましては変更する可能性があります】

  • 足利赤十字病院 中室智之 Siemens イロイロ5〜3T  軸位断

    [高原コメント:上下の枚数が多いと感度不足が端で発生する問題について調査をしてもらいました。また、Siemensの機種では、感度を予め撮影部位ごとに設定する(必要がある)ので、これに関連した工夫についても発表をしていただきます]
  • 至適枚数について(スライド5~6枚)、
  • 感度補正について(スライド1~2枚)
  • 実績など(スライド1枚)
  • メディカルスキャニング 笠原順 Siemens Skyra 3T  軸位断
[高原コメント:現状では、Siemens装置において冠状断撮影はSS-EPI法では困難のようです。そこでRESOLVEを利用した歪みのないDWIについて発表していただきます]
  • SIEMENS特有のDWIシーケンスであるResolveを使用したDWIBSについて
  • 足利赤十字病院の中室さんからSIEMENSのAvanto 1.5Tの発表後なので、同じSIEMENSのMRIで3TになるとDWIBSが途端に苦手になる事と、その対策法としてのResolveの使用について。
  • 横浜栄共済病院 高橋光幸 GE Signal HDxt  1.5T  軸位断

[高原コメント:旧機種における撮影台の運用について説明していただきます。またASSET2で可能になるような工夫について発表いただきます]
  • ①Asset2とP-FOVを使う
  • GEの装置はAsset2までしか使えません。より歪まなくするためにはP-FOVの使用が有効です。デメリットはSNが悪くなると、展開エラーが生じることですが、DWIBSは比較的なFOVを使用できるので、SNRの担保が可能です。
  • ②コイルのSlidingと撮像断面について
  • コイルをSlidingさせるためには撮影台が必要です。3施設の例を提示ます。また撮像断面を冠状断にしたいのですが、信号が低下する部分があります。これをふせぐために横断で設定します。
  • すずかけセントラル病院 松下真弓 Philips Ingenia 3T 冠状断

[高原コメント:T2WIは、臓器にWindowが合わせてあります。これはいわば縦隔条件。MRIでは肺野にWindowをあわせるという習慣がありませんので、明示的に肺野条件をつけると読影に役立つ例を紹介していただきます。また作成した特殊画像をPACSに流通させるためにした努力を発表していただきます]
  • 「肺野条件」の付加について。
  • どのようにPACSに戻すのか(Fusion, cDWI)
  • 川崎幸病院 中孝文 Philips Ingenia 1.5T 冠状断

[高原コメント:骨転移におけるT1WIは、SE法、GRE法いずれも得失があるようです。この点についての検討を発表していただきます]
  • ①全身MRIに用いているプロトコールの紹介
  • ②T1WIとして用いている2d dual echo法の理由, 特徴
  • ③2d dual echoからmDIXONへの変更
  • ④cDWIBSの使用経験
  • 熊本中央病院 野田誠一郎 Philips Ingenia 1.5T 軸位断

[高原コメント:フィリップス装置では、軸位断に加え、R5.5の高いSENSEfactorを用いて冠状断撮影が行えますが、撮像時間や歪みなどについて発表をいただきます。]

・当院はMRI装置が2台(1.5T60cmボアと3.0T70cmボア)共にIngeniaがありますので、DWIBSの1.5Tと3.0TでCORとTRAのボランティアスキャンを試みたいと思います。

 

7) 大山病院 玉置遼平 Siemens Skyra fit 3T プロトコルリストの紹介

8) 森之宮病院 大西邦和、鰐淵康弘 Philips 1.5T プロトコルリストの紹介

9) 八尾市立病院 松村圭司 Philips 1.5T プロトコルリストの紹介

10)大阪みなと中央病院 定昭彦 Philips 1.5T プロトコルリストの紹介

11)大阪府立成人病センター 宮崎将平 Siemens Trio 3T

  • 2015年に実施した実績について(件数等)
  • 撮像について(セットアップ等)
  • 画像提示
  • 下肢への適用例:下肢広範囲におよぶ骨腫瘍の症例で全下肢の評価をする際に、Body DWIで使用しているDWIシーケンスで撮像してみた例
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