東海大に、メディカルエキスパート社(MedExと略すらしい)の長瀬さんがいらっしゃいました。「コイルフレーム」というのを作ったのでぜひ見て欲しいとのことでしたが、割りと良さそうなので紹介します。
↓熊本中央病院の協力で開発していて、こんな形状のものらしいです。
説明を聞いてみると、
- コイルが頭尾方向に傾く(胸が高く、下腹部が低くなる)のを防止できるので、背中側のコイルと並行になり、均一性を保ちやすい
- 患者さんが「コイルが重い」と感じるのを防げる
- 密着していないので、風通しが良くなり、暑くなるのを防げる
というのが主な利点のようです。
「患者さんの体型ごとに高さを変えられるのか」について聞いてみたところ、簡単にできるんだそうです。まだ実物を見ていないけれど、こたつに入っているときの座椅子(あの、カチカチっていって背もたれの傾きを調節できるもの)のような構造になっているそうです。
↓ 豊成さんの後ろ側の写真が、低い時と高い時を示しています。なお、ITEMで、メディカルエキスパート(MedEx)のブースで展示するとのこと(ブース番号337)。
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1)均一性について
シーメンスのWB-DWIの画質改善がなかなかうまく行かなかったのですが、最終的に、患者さんからコイルをすこし離すことにより、めちゃめちゃ脂肪抑制が良くなりました(シーメンス渡辺さんのアイデア)。いまのところタオルを挟んだりして使っていますが、これがあると、このMedEx社が主張するように平行にもなるでしょうし、また患者さんとの間の距離もとれるので、良さそうです。熊中で開発したのでフィリップス用とのことですが、これから他社用も開発するとのこと。なお、このようなコイルフレームは、各社、治療計画用に同様のものはあるのですが、当然70cmガントリ用。これは60cm用のもあるので、旧来の機種でも大丈夫とのことでした。
2)患者さんの不快感(重い、暑い)の防止について
元気な患者さんではそれほど問題にならないのですが、DWIBSで経過をみていると、とても調子が悪くなる方がいらっしゃいます。そのような患者さんは、ただ寝るだけでも辛いので、重さと暑さがキャンセルできるこのコイルフレームがあるといいなと思いました。
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