JRC2020が始まりましたね!
編集委員が3つ推薦いたします!
1)実行企画委員会14 臨床技術から考える放射線技術学 今日から始めるCT.MRIのネタ探し
若手放射線技師を対象とした,ネタ探しから学会発表まで放射線技術学をキーワードとして解説されています。ネタ探しをしつつ日頃の検査に対するモチベーションを高めるために医師とのコミニュケーションを大切にしていくことを演者の経験をもとに解説されています。これから一歩踏み出したい方にぜひ見ていただきたいです。
(推薦者:松島)
2)[JSRT74] Computerized Identification of Alzheimer’s Disease in CT Scan Using Deep Learning
頭部単純CT画像を機械学習することで、アルツハイマー病(AD)を高精度に検出することに成功したという発表です。従来、アルツハイマー病はVSRADのように3Dベースの全脳MRIデータを用いて(脳全体の萎縮に対する)海馬の萎縮を測定することでADか否かを判定しましたが、今回の方法では単純CTで得られたデータを標準化、関心領域のみを抽出し畳み込みニューラルネットワーク(ResNet50)による深層学習を行うことにより、正診率:98.9%,感度:100%,特異度:97.0%、という恐るべし高精度(!)でのAD診断ができたそうです。この発表のポイントは、CTでは抽出が難しい海馬(内側側頭葉)自体の萎縮を捉えるのではなく、海馬萎縮に伴い拡大する「側脳室下角容積」をパラメータにした事でしょうか?
(推薦者: fumipon )
3)MRI安全性に関するweb講習会
現在開催中のJRC2020 webで、MR安全講習会が開催されています。今年は新型コロナのために開催できず、JRC2020 webでの開催になりましたが、逆に考えると、これはチャンスです。
下記のリンクから、MR安全講習会の案内にジャンプします。
http://www.jsmrm.jp/modules/meeting/index.php?content_id=5
本来、MR安全講習会はMR学会が主催で、1年に1度しか受講できない講習会です。主な内容は臨床MRI安全運用のための指針で、MRの安全管理体制を整備することを求めています。また、各施設の安全管理体制整備のために、受講が必要な講習会で、画像管理加算2or3を取得に必要な講習会です。この機会に受講してみてはいかがでしょうか?
「安全」で検索してください。
★Web特別企画1
第 25 回講演会「MRI 安全性の考え方」
主 催:第79回日本医学放射線学会総会、日本磁気共鳴医学会、
共 催: 第76回日本放射線技術学会総会、第119回日本医学物理学会学術大会
世話人:黒田 輝(東海大学)、宮地利明(金沢大学)
プログラム
1. MRI 装置のハードウエア 山本 徹(北海道大学)
2. 生物学的影響 山口さち子(労働安全衛生総合研究所)
3. 高磁場 MRI の現状と課題 ~7T MRI の使用経験から~ 福永 雅喜 (生理学研究所)
4. ASTM 及び ISO 基準に基づく体内植込み型医療機器のMRI 安全性評価 黒田 輝(東海大学)
5. 検査現場における安全管理 土`井 司(高清会 高井病院)
6. IEC 規格の第 3 版と最新の動向 丸山 克也(JIRA 標準化委員)
☆Web特別企画2
臨床MRI安全運用のための指針について 平井俊範(宮崎大学)
☆Web特別企画3
臨床MRI安全運用のための指針に基づく造影剤使用の安全管理と造影剤に関わる最近の話題 長縄慎二(名古屋大学)
(推薦者:oct)
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