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RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー (11) 小倉明夫
- 2015/2/14
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- コメント:1件
題名『MRIに感謝』
木村さんからご紹介いただいた群馬県立県民健康科学大学の小倉明夫です。昨年の10月に群馬に来て、はや1年以上がたちました。
臨床と教育と研究
大学を卒業してから、30年以上、臨床現場にいました。臨床現場は、常時緊張感があり、何より痛みを持つ患者さんと接し、患者さんのために医療のために世間のために、自分が貢献できているという喜びを感じていました。たとえば緊急で自宅から呼び出される時も、眠たさ辛さより、自分を求めてくれている患者さんがいるということが嬉しかったことを今でも覚えています。
昨年10月より、教職の職務につきました。臨床の場から離れることは、非常に寂しい気持ちがありましたが、研究に専念できるという魅力もあったことは事実です。しかし、行ってみてもっと楽しかったのは、学生たちとの触れ合いでした。
群馬大学の学生は、非常に優秀で性格的にも優れた子が多く、話していても楽しいのです。年齢的には自分の息子と同年代なため、息子と話しているような錯覚にも陥るときがありますが、彼らもよく気を遣ってくれて「ありがたいな~」って思うこともしばしばあります。下の写真は、今年の私の誕生日に、学生たちがサプライズで研究室に持ってきてくれたケーキです。ありがたい話です。
元々が教育者ではないため、学生に教育するなんて気持ちは毛頭なく、自分の知っていることを、学生に伝授したいという気持ちで講義をしています。これも、学生や世間への貢献だなと感謝しています。
研究に関しましては、研究費も頂けて研究環境が非常によくなりました。学会も行きたい放題です。ただ、臨床データを得ることが不便になりました。現在は、いくつかの施設と共同研究をさせてもらって、臨床データを取得していただいたりしています。
研究は、どんなに環境が変わっても継続可能で、面白く楽しく、素晴らしいものです。研究ができるのも、MRIと触れ合ったからだと感謝しております。
MRI
私が就職してから10年後くらいにMRIが病院に導入されて、操作をし始めたのですが、実に素敵なモダリティだと思います。一言でいうと、奥が深いのです。
撮像シーケンスやパラメータが非常に多くあり、それらを適正化させることにより、今まで見えなかった病変や組織が描出可能になったりします。MRIはまだまだ進歩し続けていますし、可能性は無限なような気がします。MRIにハマってしまう方は多くいますが、気持ちはよくわかります。ハマると抜け出せませんよね。
今は特に、拡散強調画像に興味を持っています。生体内の分子運動を画像化できるということは、まだまだ未知の世界が広がりますね。
緩和会
20年ほど前に、MR仲間とお酒が飲みたくって作った会です。学会期間中に全国からMR好きが集まるわけですから、昼間の学会だけでなく夜もMRIを語りたいという気持ちからできました。昼間に学会上で「励起」するので、夜はリラクゼーションできるように「緩和会」と命名しました。JRCの春の学会時に、開催していたのですが、私を含め皆さんのスケジュールが過密になったこと、また参加者が非常に多くなってきてお祭りのようになってきたことから、2年前よりMR医学会の開催時期に変更しました。おかげで、またマニアックな会に戻りました。しかし、春のJRCでも、MR好きの若い人たちで交流したいという強い希望があり、現在でも「春の緩和会」は、存続させていただいております。ありがたいなあ~と、いつも感謝しています。
次の人は・・・
MRIといえば、この人をはずせないでしょう! MRIの技師部門を昔も今も先導頂いている大阪大学医学部附属病院の土`井 司さんです。こう、ご期待!!
コメント
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コメント (1)
小倉様
おはようございます。
今回はお忙しいところコラムに投稿いただきありがとうございました。
最近は移転の準備と若いスタッフの教育でいっぱいいっぱいになっています。日頃のコミニュケーション不足が足を引っ張ります。
それでも、やはり、病院はいいですね。やり甲斐が違います。
忙しくはなりましたが、今年の春は横浜に行けそうです。
またいろいろご教授下さい。
よろしくお願いします