Canonの工場ってどんなとこ?
2019年6月某日、MRI fan.net編集長である高原太郎先生と私で、栃木県大田原市にありますキヤノンメディカルシステムズ株式会社の工場へ見学に行ってきました。
この工場は、1979年、旧東芝メディカルシステムズ株式会社の頃に栃木の地に建設されたそうです。
都心部から東北新幹線やまびこ号に乗り込み、およそ1時間で那須塩原駅に到着。そこから車で自然豊かな緑の中を走ること約20分、通称“那須工場”に到着します。梅雨本番の時期ですが、かろうじて雨は降っていませんでした。
まず、工場への門をくぐると目の前の建物に大きく“Canon”のロゴが入っているのが見えます。
私は学生の時以来の訪問でしたが、その時は”TOSHIBA“のロゴだったことを記憶しています。まずはこちらで記念撮影。
建物のロビーには、キヤノンブランドのギャラリーが広がっています。MRIだけではなくCT,X線TVなど歴代の装置の紹介がされていました。ファンとしては、ここに実機が展示されていないのが少々残念。その隣には、ラグビー日本代表の勇姿のパネルが飾られています。キヤノンは2019年ラグビーワールドカップのオフィシャルスポンサーとなっているからですね。
前回のワールドカップで日本代表の勇姿に感動した私は早速、五郎丸さんとの一枚を収めさせていただきました笑
キヤノンが誇るトレーニングセンター
その後、研修センターの視察に行きました。広大な敷地ですので、移動はすべて車です。ただ、制限速度10kmなので普段から車移動の私としては、なんとも歯がゆい感じに。これは高原先生も同じであったのではないでしょうか?
カスタマーサポート&トレーニングセンターのこの場所は、装置を新規購入された施設の方への研修や私たちユーザーをサポートしてくれる社員の教育施設となっています。この建物の中には、MRI装置はもちろんのことCT装置やX線透視装置なども設置されています。
長い通路を歩いていき案内された部屋には“Vantage Galan 3T”が設置されていました。この装置は、大好評のうちに最終回を終えたドラマ“ラジエーションハウス”にて使用されていた装置です。操作室側は広い部屋になっていて、ここを訪れた皆さんは最新のMRI装置の使い方を学んでいらっしゃるそうです。
さて、私たちがはるばる那須工場を訪れた目的は、1.5T装置Vantage Orian(バンテージ オライアン)と3T装置Vantage Centurian(バンテージ センチュリアン)の画質を確認し、さらにDWIBSがどのように走るかについて技術的な検討を行うというところにあります。
実機検討に先立ち、1時間ほどのミーティングを行いました。
まず初めに、キヤノンメディカルシステムズの松岡さんより、7/1に発売された新しい3T装置Vantage Centurianについて説明をしていただきました。ITEM2019ではW.I.P.として展示されていた装置です。その詳細についてはITEM2019キヤノン編をご覧ください。
続いて高原先生からミニレクチャーを受けました。放射線科医としての最初の2年間、医師・技師の区別なくMRI撮影やフィルム現像を行った経験や、DWIBS法の有用性、定量化による治療効果判定、そして無痛MRI乳癌ドックに至るまでを30分ほどでお話しいただきました。この短い時間でわかりやすく全てをお話しされたのは圧巻でした。この場にいたキヤノンMRI関係者の方々も、高原先生のお話に大変興味を持たれたことと思います。
前半はここまでです。
実機実践は後半に続きます!
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