みなさん、MRIとはぜんぜん関係ありませんが、いま、「New Horizons」という名前のNASAの探査機が冥王星に向かっていて、7月14日に、10年の旅の末、冥王星に到着します。
これからは距離がどんどん近くなり、超精細な画像が得られますが、7月3日の画像でも、今まで見られなかった精細なイメージが得られています。
今日のNASAのサイトでは、これを平面に展開したイメージが表示されていました。
この画像は、赤道を含む北半球が写っており、南半球の大部分は写っていません。冥王星の自転軸が118度傾いていて、南半球には光が当たっていないからなんです。フィリップスのMRIで使うSPIRパルスのときのスピンの倒れ方に似ていますね!こんなに倒れてしまうと、南半球はずーっとずーっと夜です。冥王星の公転周期は248年なので、その半分の100年以上は光があたらないんですね。そのつぎの100年はこんどは北極にまったく光が当たらなくなります。寒そう・・・。
ちなみに、画像の解説として、以下のようなことが書かれていました。(画像を再掲します)
「赤道付近に横たわる(画像左側)細長い暗い領域は、非公式に「鯨」と呼ばれています。長さ3000キロぐらいです。「頭部」の右側は冥王星で最も明るい領域で、長さ1600キロ、これは凍りついた固体のメタン・窒素・一酸化炭素の「霜」を見ているものと考えられています。その右側には、興味深い4つの暗い領域があります。
「鯨」の尾の部分の上には、目玉のような構造物が見えます。これは、太陽系の至る所にみられるクレーターのようにも見えますが、科学者は、あと数日で得られる詳細な画像を見るまで、どんなものなのかを断定せず、楽しみに待っているようです。」
再接近後もすごい
なお、最接近後、冥王星の影と衛星カロンの影を意図的に通過するコースを辿ります。
冥王星には僅かな大気があることが分かっており、これを下の写真のようにして、太陽を背にして見ることができるからです。すごい写真が得られそうですね。
あと6日後に迫った再接近が楽しみです!
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